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ネイバーフッドデザイン――まちを楽しみ、助け合う「暮らしのコミュニティ」のつくりかた

ネイバーフッドデザイン――まちを楽しみ、助け合う「暮らしのコミュニティ」のつくりかた

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荒昌史(著), HITOTOWA INC.(編)

価格 2,640円(税込)
頁数 320頁
判型・製本 A5判 並製
発売日 2022/04/19
ISBN 9784862763051
発行 英治出版

内容紹介

「ゆるやかなつながり」がまちの未来を変えていく

近くに暮らす人たちの関係性を育むことで、まちの課題を解決する。都市部におけるコミュニティ開発の新たな思想とメソッドを、実践例を交えて紹介。まちづくりや都市開発、エリアマネジメント、団地再生に携わる人はもちろん、自治会や商店会、マンション管理組合の関係者、そして自分の住むまちを良くしたいすべての人のための一冊。


第1章 なぜ「ネイバーフッド」が重要なのか
第2章 ネイバーフッドデザインとは何か
第3章 未来とゴールのデザイン
第4章 機会のデザイン
第5章 主体性のデザイン
第6章 場所のデザイン
第7章 見識のデザイン
第8章 仕組みのデザイン
第9章 人と和のために、これからも

目次

はじめに
用語について

第1章 なぜ「ネイバーフッド」が重要なのか
いざという時が来てからでは遅いから
「共助」の必要性が高まっている時代
流動性の高い社会で、コミュニティのハブが求められている
増える災害。そのとき、近所に助け合える関係性はあるか?
ご近所同士のつながりで、救える命がある
東日本大震災の復興現場でもらった言葉
"Stay Home With Your Neighborhood."
コロナ禍で見えた「つながりづくり」の新たなかたち
実は身近な「孤育て」
単身高齢者の増加とどう向き合うか
ご近所のつながりは自然との共生につながる

第2章 ネイバーフッドデザインとは何か
まちに与える4つの価値
しがらみでも孤独でもない
コミュニティは「サービス」じゃない
ネイバーフッド・コミュニティと「自治会」
目指すのは「自然と関わりたくなる」状態
ハードありきの開発から、人々の暮らしありきの開発へ
「自分たちで生活をつくる」楽しみを取り戻す
住宅管理にも嬉しいネイバーフッドデザイン
エリアマネジメントとネイバーフッドデザイン
商店街の再生にもつながりづくりが有効
ネイバーフッドデザイン6つのメソッド

第3章 未来とゴールのデザイン
① 「まちの未来像」の重要性
② まちの「現在地」を捉える
③ 「まちの未来像」と「プロジェクトのゴール」をイメージする
④ 解決策のパズルが組み合わさる
⑤ 未来のデザインは多様な人々をつなぐ

第4章 機会のデザイン
① ゴール達成までの道のりを設計する
② まちの人々に「チャンス」だと理解してもらう
③ 消費的・瞬間的でなく、創造的・持続的な機会を
④ 一人ひとりのパーソナリティに着目する
⑤ 小さな心配りを徹底的にちりばめる

第5章 主体性のデザイン
① 「もう一歩」「もう半歩」に寄り添う
② その人の幸せのために行動する
③ 対話を通じて、まちとの接点を言語化する
④ リーダーシップを発揮しやすい土壌づくり
⑤ まちの課題への共感は、主体性の連鎖を生む

第6章 場所のデザイン
① 場所から考えない
② 無人・有人管理から「友人管理」へ
③ 「使われ方」をハード面や運営に反映する
④ 人が集まり、会話が生まれる仕掛けをつくる
⑤ 個性を場所に反映する

第7章 見識のデザイン
① 「気づく」ための知識をちりばめる
② 体験と追体験の機会をつくる
③ 課題解決型のチームをつくり、見識を深めていく
④ 専門家・専門機関とつながりやすくする
⑤ 意外性のある楽しさを取り入れる

第8章 仕組みのデザイン
①[協働] 行政との関係性──依存から共創へ
②[協働] 地縁組織間の関係性──相互に理解し合う
③[協働] 集合住宅における管理面での協働
④[財源] 管理から経営へ
⑤[財源] 「空間活用」の重要性
⑥[組織] 一貫性を持つ

第9章 人と和のために、これからも
デベロッパー時代に見た、開発の明暗
将来世代の可能性を損なわない範囲で、現世代のニーズを満たす
コミュニティで暮らす、を実践して
まちづくりにおけるスポーツの価値と可能性
描いていきたいのは、友人が徒歩圏にいる暮らし
ゆるやかなつながりと、セーフティネットの両立
「子どもの声がうるさい」問題に思うこと
生きづらさは、見えづらいから
まちで、時間とうまく付き合うには
言葉に潜む「分断」の文化を変えていく
「15分圏内」の文化的な価値を大事にする

はじめの一歩、そのヒント
おわりに

著者

[著者]
荒 昌史(あら まさふみ)
HITOTOWA INC. 代表取締役
2004年早稲田大学卒業後、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)入社。2007年より新規事業として環境共生住宅やマンションコミュニティの企画を行う。同時期にNPO法人GoodDayを立ち上げ、環境問題に取り組む。
2010年に独立、HITOTOWA INC.を創業。都市に助け合える関係性と仕組みをつくることを志し、ネイバーフッドデザイン事業では、デベロッパーや行政のアドバイザーやエリアマネジメント及び集合住宅のコミュニティプログラムの企画を推進。東京都住宅政策審議会委員等を歴任。
趣味はまち歩きとフットサル、サッカー日本代表と埼玉西武ライオンズの応援。

[編者]
HITOTOWA INC.
2010年12月24日創業。人と和のために仕事をし、都市の社会環境問題の解決に取り組む。防災減災、子育て、お年寄りの生きがいの創出。それらを地域住民の方々が助け合えるよう、ネイバーフッドデザイン、ソーシャルフットボール、HITOTOWAこども総研の3事業を展開。