最難関のリーダーシップ――変革をやり遂げる意志とスキル
ロナルド・A・ハイフェッツ(著), マーティ・リンスキー(著), アレクサンダー・グラショウ(著), 水上雅人(訳)
価格 | 2,640円(税込) |
頁数 | 464頁 |
判型・製本 | 四六判 上製 |
発売日 | 2017/09/04 |
ISBN | 9784862762238 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
★「大きな変革を実現しようとする人にとっては有意義だろう。」柳川範之、東京大学教授(読売新聞書評)
★「目の前の複雑な課題に挑む、勇気がわいてくる。」宇田川元一、埼玉大学准教授
★「『現場での実践演習』の部分だけでも読んで試してみる価値は大です。」嶋田毅、グロービス出版局長
NHK教育テレビ「リーダーシップ白熱教室」でおなじみの ハーバード名物教授、ロナルド・A・ハイフェッツ最新刊!
企業合併、戦略転換、風土改革、イノベーション……一筋縄ではいかない「最難関」にどう挑むか?
実は反対派の部下、本音が見えない上司、傍観する経営者……多様な価値観を持つ「人」をどう束ねるか?
「最も困難」かつ「最も重要」な問題に取り組む人のサバイバルガイド。
【各界の変革者から絶大に支持されるハイフェッツ理論、完全網羅】
■それは技術的問題ではない――「適応課題」だ。
■技術的問題に飛びつかない。現実を観察・診断・分析せよ。
■「非公式の権威」を拡大せよ。
■「不均衡の生産的領域」まで、組織の温度を引き上げる。
■バルコニーとダンスフロアを行き来せよ。
■誰もが見て見ぬフリをする「エレファント」を指摘せよ。
■最も重要なのは、リーダーではない。「リーダーシップ」である。
■「リーダーシップ」こそ、最も危険で最も価値ある行動。
ロナルド・A・ハイフェッツ Ronald A. Heifetz
1951年生まれ。ハーバード・ケネディスクール上級講師。
コロンビア大学、ハーバード・メディカルスクール卒業後、
外科医、精神科医の研修を経て1983年からリーダーシップ研究に専念。
独創性に富んだリーダーシップの教育と実践法が世界中から高く評価され、
日本でも「リーダーシップ白熱教室」が大きな話題に(NHK教育テレビ)。
IBM、マイクロソフト、マッキンゼー、世界銀行、CIAなどのアドバイザーも務める。
著書に『最前線のリーダーシップ』『リーダーシップとは何か! 』。
目次
日本語版序文――ロナルド・A・ハイフェッツ
訳者まえがき
第1部 イントロダクション:目的と可能性
1章 本書の活用法/2章 アダプティブ・リーダーシップの理論/3章 はじめる前に
第2部 システムを診断する
4章 システムの診断/5章 適応課題の診断/6章 政治的状況の診断/7章 適応力の高い組織の特性
第3部 システムを動かす
8章 解釈する/9章 効果的な介入をデザインする/10章 政治的に行動する/11章 対立を組織化する/12章 適応力の高い文化を構築する
第4部 自分をシステムとして認識する
13章 自分自身に目を向ける/14章 忠誠心を特定する/15章 チューニングを確認する/16章 能力の容量を広げる/17章 役割を把握する/18章 目的を明確にする
第5部 自分を戦略的に動かす
19章 目的とつながり続ける/20章 勇気をもって参画する/21章 人を鼓舞する/22章 実験を行う/23章 成長し成功する
用語解説、索引、著者・訳者紹介
著者
ロナルド・A・ハイフェッツ(Ronald A. Heifetz)
ハーバード・ケネディスクール(行政大学院)上級講師。同パブリックリーダーシップセンター共同創設者
1951年生まれ。コロンビア大学、ハーバード・メディカルスクール卒業後、外科医、精神科医の研修を経て1983年からリーダーシップ研究に専念。独創性に富んだリーダーシップの教育と実践手法は世界中から高く評価され、ハーバード卒業生の「最も影響を受けた授業」に選出。元国連事務総長の潘基文氏、コロンビア大統領のフアン・サンチェス氏、元ギリシャ首相のゲオルギオス・パパンドレウ氏、グローバル企業CEOらが卒業生として名を連ねる。IBM、マイクロソフト、マッキンゼー、世界銀行、CIAなどの企業、政府、NGOのアドバイザーも務める。チェリストでもあり、ロシアのチェロの名手グレゴリー・ピアティゴルスキーの愛弟子のひとり。著書に『リーダーシップとは何か! 』(産能大学出版部)、『最前線のリーダーシップ』(小社から新版刊行予定)。
マーティ・リンスキー(Marty Linsky)
ハーバード・ケネディスクール非常勤講師。1982年からケネディスクールで教鞭をとり、うち3年間はマサチューセッツ州知事第一秘書を担当。ボストングローブ紙の社説担当記者、マサチューセッツ州議員、ハーバード・エグゼクティブプログラムの代表者などを歴任。ウィリアム・カレッジ、ハーバード・ロースクール卒。野球カードコレクターでもある。著書に『最前線のリーダーシップ』。
アレクサンダー・グラショウ(Alexander Grashow)
ストラテジスト、ファシリテーター、著述家。フォーチュン100企業、社会起業家、ビジネススクールなどに対してコンサルティングを行う。USアフリカチルドレンフェローシップ共同創設者。ウェズリアン大学卒。版画家でもある。3人は、グローバルなリーダーシップ教育を目的とするケンブリッジ・リーダーシップ・アソシエイツのパートナーでもある。ロナルドとマーティが共同設立者、アレクサンダーがシニアアドバイザー(元CEO)。
[訳者]
水上雅人 (みずかみ・まさと)
1984年関西学院大学経済学部卒業。日本企業において13年間、人事部、海外業務部勤務と米国駐在を経験。2002年に欧州企業日本法人の人事部長に就任以降、欧米グローバル企業日本法人において人事部門責任者を歴任し、ビジネスの成長を推進するための人事組織施策の実行に取り組んでいる。特に最近は、人と組織の行動とマインドセットのシフトによる組織文化の変革、リーダーシップの開発・育成に注力している。