Book
世界を動かした21の演説――あなたにとって「正しいこと」とは何か
Tax included.
クリス・アボット(著), 清川幸美(訳)
価格 | 2,530円(税込) |
頁数 | 416頁 |
判型・製本 | 四六判 上製 |
発売日 | 2011/02/07 |
ISBN | 9784862760968 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
言葉の力が世界を変える。――彼らが命をかけて向き合った「問い」に、あなたはどう答えますか?
いつの時代も、言葉が世界を変えていく。確信に満ちた言葉は、人の思考を変え、行動を変え、さらには世界まで変えてしまう力を秘めている。自由と平等、移民問題、死刑制度、テロ、気候変動、歴史問題、戦争と平和……世界と人類の大問題を論じ、良くも悪くも世界を動かした演説を軸に、いま考えるべき問いを突き付ける論争の書。
●大問題の本質に迫る――いまを考えるための100年史。
過去100年間に世界に大きな影響を与えた演説を21紹介。20世紀の幕開けから今日に至る激動の歴史において、人々の考え方はどのように変わり、それは現在の世界にどんな変化をもたらしてきたのか。著者による解説とともに演説を読むことで、「現代」を形作ってきた「考え方」の流れと、その中に潜む問題が見えてきます。
●正しいことは何か?――多面的な視点が真実への道。
本書はただの「演説集」ではありません。それぞれの時代背景や内容について明快に解説し、各演説をどう読むか、そこから何を考えるべきかの手掛かりを示します。賛成・反対、さまざまな主張や信念や世界観、理想的視点と現実的視点の違いからわき起こってくる問いの数々。あなたは何を「正しい」と考えるでしょうか?
●言葉はしばしば人を惑わす――判断するのはあなた自身。
本書に収録されているのは、「名演説」として知られるものだけではありません。激しい非難を浴びた演説、死刑囚が最期に残したスピーチ、敵対するブッシュとビンラディンの両者の演説なども含まれます。言葉は世界を「正しく」動かすとは限りません。彼らの言葉をどう受け止め、そこから何を学ぶかはあなた次第です。
目次
はじめに――なぜ言葉が重要なのか
ただの言葉|デュバル・パトリック
第一部 人類はみな人間
第1章 なぜ彼女は命をかけたのか――権利のための闘争
・自由か死か|エメリン・パンカースト
第2章 平等な社会とは何か――世界を熱狂させたビジョン
・私には夢があります|マーティン・ルーサー・キング
第3章 国はだれのものか――移民と国民のアイデンティティ
・血の川|イノック・パウエル
第4章 罰は正義をもたらすか――ある死刑囚からのメッセージ
・やり直すチャンス|ナポレオン・ビーズリー
第5章 歴史と和解するには――植民地主義の残滓
・盗まれた世代への謝罪|ケビン・ラッド
第二部 敵か味方か
第6章 真の危機とは何か――意表を突いた欧米批判
・引き裂かれた世界|アレクサンドル・ソルジェニーツィン
第7章 冷戦とは何だったのか――超大国の主張と現実
・歴史の掃きだめ|ロナルド・レーガン
第8章 なぜアメリカは誤ったのか――新保守主義の世界観
・われらの対テロ戦争|ジョージ・W・ブッシュ
第9章 テロの脅威を防ぐには――行動と反応
・安全はあなたがたの手中にある|オサマ・ビンラディン
第10章 全世界の協調は可能か――浮かび上がる新たな溝
気候変動と安全保障|マーガレット・ベケット
第三部 力は正義
第11章 総力戦とは何か――極限状況を戦いぬいた英国の覚悟
・われわれは海岸で戦う|ウィンストン・チャーチル
第12章 歴史をつくるのは誰か――失脚直前の大統領の思い
・この暗く苦い時|サルバドール・アジェンデ
第13章 なぜ攻撃は支持されたのか――鉄の女の論理
・フォークランド・ファクター|マーガレット・サッチャー
第14章 正しい戦争はあるか――人道的な軍事介入とは
・国際共同体のドクトリン|トニー・ブレア
第15章 何のために戦うのか――人間の最良と最悪の資質
・カインの印|ティム・コリンズ
第四部 平和にチャンスを
第16章 暴力を捨てられるか――非暴力・不服従の論理
・怒りにまかせて悪をなすな|モハンダス・ガンディー
第17章 民主主義を守れるか――エリートと市民の責任
・軍産複合体|ドワイト・D・アイゼンハワー
第18章 不正義に立ち向かえるか――信念とその代償
・重い心を抱いて|ロビン・クック
第19章 悲しみを越えられるか――わが子をテロで失って
・この子がアントニーです|マリー・ファタイ=ウィリアムズ
第20章 理想の世界をつくるには――人々をつなぐ言葉
・新たな始ま
ただの言葉|デュバル・パトリック
第一部 人類はみな人間
第1章 なぜ彼女は命をかけたのか――権利のための闘争
・自由か死か|エメリン・パンカースト
第2章 平等な社会とは何か――世界を熱狂させたビジョン
・私には夢があります|マーティン・ルーサー・キング
第3章 国はだれのものか――移民と国民のアイデンティティ
・血の川|イノック・パウエル
第4章 罰は正義をもたらすか――ある死刑囚からのメッセージ
・やり直すチャンス|ナポレオン・ビーズリー
第5章 歴史と和解するには――植民地主義の残滓
・盗まれた世代への謝罪|ケビン・ラッド
第二部 敵か味方か
第6章 真の危機とは何か――意表を突いた欧米批判
・引き裂かれた世界|アレクサンドル・ソルジェニーツィン
第7章 冷戦とは何だったのか――超大国の主張と現実
・歴史の掃きだめ|ロナルド・レーガン
第8章 なぜアメリカは誤ったのか――新保守主義の世界観
・われらの対テロ戦争|ジョージ・W・ブッシュ
第9章 テロの脅威を防ぐには――行動と反応
・安全はあなたがたの手中にある|オサマ・ビンラディン
第10章 全世界の協調は可能か――浮かび上がる新たな溝
気候変動と安全保障|マーガレット・ベケット
第三部 力は正義
第11章 総力戦とは何か――極限状況を戦いぬいた英国の覚悟
・われわれは海岸で戦う|ウィンストン・チャーチル
第12章 歴史をつくるのは誰か――失脚直前の大統領の思い
・この暗く苦い時|サルバドール・アジェンデ
第13章 なぜ攻撃は支持されたのか――鉄の女の論理
・フォークランド・ファクター|マーガレット・サッチャー
第14章 正しい戦争はあるか――人道的な軍事介入とは
・国際共同体のドクトリン|トニー・ブレア
第15章 何のために戦うのか――人間の最良と最悪の資質
・カインの印|ティム・コリンズ
第四部 平和にチャンスを
第16章 暴力を捨てられるか――非暴力・不服従の論理
・怒りにまかせて悪をなすな|モハンダス・ガンディー
第17章 民主主義を守れるか――エリートと市民の責任
・軍産複合体|ドワイト・D・アイゼンハワー
第18章 不正義に立ち向かえるか――信念とその代償
・重い心を抱いて|ロビン・クック
第19章 悲しみを越えられるか――わが子をテロで失って
・この子がアントニーです|マリー・ファタイ=ウィリアムズ
第20章 理想の世界をつくるには――人々をつなぐ言葉
・新たな始ま
著者
[著者]
クリス・アボット(Chris Abbott)
国際関係を専門とする政治アナリスト、作家・ジャーナリスト、ブラッドフォード大学名誉客員研究員、安全保障に関する欧州の有力シンクタンクであるオックスフォード・リサーチグループの「持続可能な安全保障」分野のコンサルタント。国際安全保障の分野で多数のイニシアチブに関与、平和構築のために尽力している。共著書にBeyond Terror: The Truth About the Real Threats to Our World(Rider, 2007)がある。
[訳者]
清川幸美(きよかわ・ゆきみ)
翻訳家。津田塾大学国際関係学科卒業。訳書にニコラス・G・カー『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』(ランダムハウス講談社)、ロバート・R・ヒエロニムス『イエロー・サブマリン航海記』(ブルース・インターアクションズ)、デビッド・フビーニ『ポストM&Aリーダーの役割』(ファーストプレス)、ライザ・マンディ『ミシェル・オバマ』(日本文芸社)などがある。
クリス・アボット(Chris Abbott)
国際関係を専門とする政治アナリスト、作家・ジャーナリスト、ブラッドフォード大学名誉客員研究員、安全保障に関する欧州の有力シンクタンクであるオックスフォード・リサーチグループの「持続可能な安全保障」分野のコンサルタント。国際安全保障の分野で多数のイニシアチブに関与、平和構築のために尽力している。共著書にBeyond Terror: The Truth About the Real Threats to Our World(Rider, 2007)がある。
[訳者]
清川幸美(きよかわ・ゆきみ)
翻訳家。津田塾大学国際関係学科卒業。訳書にニコラス・G・カー『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』(ランダムハウス講談社)、ロバート・R・ヒエロニムス『イエロー・サブマリン航海記』(ブルース・インターアクションズ)、デビッド・フビーニ『ポストM&Aリーダーの役割』(ファーストプレス)、ライザ・マンディ『ミシェル・オバマ』(日本文芸社)などがある。