自動車立国の挑戦――トップランナーのジレンマ
住商アビーム自動車総合研究所(著)
価格 | 2,640円(税込) |
頁数 | 352頁 |
判型・製本 | 四六判 上製 |
発売日 | 2008/06/09 |
ISBN | 9784862760340 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
トヨタをはじめ、日本の自動車産業が世界一となったことは、自他ともに認めるところだ。しかし、トップランナーとして求められる役割は、これまでとは異なる。日本の自動車産業は、これから何を見据えて、どこへ向かって進むべきか。
自動車に携わるすべての人、必読!
本書は、自動車業界専門の戦略コンサルティング会社、住商アビーム自動車総合研究所が発行するメールマガジン「住商アビーム Auto Business Insight」のコラムを集めた一冊。このメルマガは、自動車業界を中心に読者4万人以上を誇る。
目次
発刊に寄せて……藤本隆宏 (東京大学大学院経済学研究所 ものづくり経営研究センター センター長)
はじめに
◆第1部 トップランナーとしての経営・戦略
1. 日本自動車産業の新たな幕開け
2. 企画品質の時代
3. 海外比率が上昇すると戦略軸はどう変わるか
4. 「投資しない」ことのリスク
5. 耐用年数のある資産のΣである「企業」が永続するには
6. 国内自動車市場にこだわるべきか
7. イノベーションの芽はどこにあるのか
8. 究極の差別化戦略とは
コラム◇AYAの徒然草……願望や期待することを最大限に発揮する方法
◆第2部 イノベーションをもたらす技術・製品開発
1. インテグラルとモジュラーの共生を考える
2. 時代を創り、ブランドを創る
3. 超低価格車がもたらす構造変革への備え
4. 「プローブカー」に見る新たな需要の開拓
5. インテリジェント触媒から学ぶ「技術の流動性」
6. 異業種と取り組む新たな開発アプローチ
7. アライアンスを活用した事業拡大手法
8. ユーザーインターフェース変革による新規性の訴求
9. デザインを組織的にマネジメントするには
10.ECU統合と道州制的な組織改革
コラム◇AYAの徒然草……「今が旬」ではなく、「今も旬」
◆第3部 戦略性が求められる調達・生産
1. 部分最適追求の危険性
2. サプライヤに求められている能力は何か
3. 自社の強みを活かすことが業界の常識を変える
4. クルマにも価格破壊が訪れるのか
5. ミール・ソリューションの発想を自動車業界へ応用する
6. 国内大手サプライヤ統合のすすめ
7. 素材メーカーへの期待と成功要因
8. 部品メーカーと投資ファンドの新しい関係
コラム◇AYAの徒然草……秘書もプレイヤーに!
◆第4部 新たな価値を生む流通・マーケティング
1. 2015年の国内自動車市場は縮小しているか
2. 国内市場での下位メーカーの戦い方
3. 新規参入企業に期待すること
4. 自動車メーカーにとっての国内市場の「経営」とは
5. 「当たり前」で見過ごされる隠れた前提
6. シェフのお勧め戦略
7. アフターマーケットのキーワード「納得感の見える化」
8. バリューチェーンに着目した新たな会計制度
9. バリューチェーン強化のために外部資金を活用する
10.メーカー再編時代におけるディーラー経営
あとがき
著者
住商アビーム自動車総合研究所
住友商事とアビームコンサルティング(旧デロイトトーマツコンサルティング)の合弁で設立された自動車業界専門の戦略コンサルティング会社。「自動車業界唯一の相談窓口」として、日本を牽引する自動車業界各社の問題解決をサポートするとともに、革新的な技術、資金を持つ異業種企業との触媒となって自動車産業にブレークスルーをもたらすこと、「自動車業界から始める日本のイノベーション」を使命としている。