チーム・ダーウィン――「学習する組織」だけが生き残る
熊平美香(著)
価格 | 1,760円(税込) |
頁数 | 320頁 |
判型・製本 | 四六変形判 並製 |
発売日 | 2008/06/11 |
ISBN | 9784862760272 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
最高のチームは、どうすればつくれるのか? 「学習する組織」をストーリーで学べる一冊
業績不振のなか、マーケティング部の松田理子は、新規プロジェクトに抜擢された。だが、プロジェクトの目的は曖昧で、上司は頼りない。招集されたメンバーも変わり者ばかりで、チームはたちまち暗礁に乗り上げてしまう。会社は一体、何をしようとしているのか?・・・会社売却とリストラの話が進むなか、会社の運命を託されたチームが、 「学習する組織」へと変貌していく成長ストーリー。
◆「学習する組織(ラーニング・オーガニゼーション)」とは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のピーター・M・センゲらが米国の先端企業との研究・実践を踏まえて練り上げた組織開発のアプローチ。変化に柔軟に適応し進化し続ける組織をつくることを目指す。ナイキ、ユニリーバ、世界銀行、ノボ ノルディスクなど世界各国の有力企業で導入されており、その手法体系を記したセンゲ著『学習する組織』は世界100万部を超えるベストセラーとなっている。
◆「学習する組織」には、組織の学習能力を高めるために実践すべき「5つのディシプリン」がある。本書『チーム・ダーウィン』では、臨場感あふれるビジネスストーリーを通して、「パーソナルマスタリー」「チーム学習」「メンタルモデル」「システム思考」「共有ビジョン」の5つのディシプリンを基礎から学ぶことができる。
◆ストーリーだけでなく、巻末の「ダーウィン・ノート」に「法則」を整理。学習する組織の5つのディシプリンに加え、コア・チームの作り方、意思決定のプロセス、対話と会議の進め方についても要点をわかりやすくまとめている。
目次
プロローグ
第1章 星占いは、ほんとうに外れたのか
第2章 意思決定を遅らせたいなら、会議をすればいい
第3章 誰もが洞窟の中にいることに気づかない
第4章 ヒントは、いつも目の前にぶらさがっている
第5章 ばらばらのピースだけが、絵を完成できる
第6章 強く育つ麦は、踏まれることを好む
第7章 すべての道は、どこかでつながっている
エピローグ 理子の回想 ダーウィン・ノート
◆コア・チームの作り方
1. スポンサーの存在
2. リーダーの存在
3. コーチの存在
4. チームメンバー
5. チーム要綱
6. チームのアラインメント
◆学習する組織の秘密
7. パーソナルマスタリー
8. チーム学習
9. メンタルモデル
10. システム思考
11. 共有ビジョン
◆対話と会議の心得
12. 意思決定のプロセス
13. 対話・会議の進め方
著者
熊平美香(くまひら・みか)
株式会社エイテッククマヒラ 代表取締役、一般財団法人クマヒラセキュリティ財団 代表理事、日本教育大学院大学客員教授、青山学院大学ビジネススクール非常勤講師、Teach For Japan 理事、未来教育会議 代表、わかりやすいPJ 代表、ハーバード大学経営大学院MBA
ハーバードMBA修了後、銀行の金庫扉を製造する家業 熊平製作所の新規事業開発に従事。藤田商店にて、日本マクドナルド創業者藤田田会長と共に新規事業を立ち上げた後、1997年に独立。株式会社エイテッククマヒラ 代表取締役就任。GEリーダーシップ開発センター(クロトンビル)における『学習する組織』のリーダーシップ開発および変革推進プロセスを日本において展開。TSUTAYAの親会社CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)社外取締役を経て、現在は、「戦略を実現する強力な組織」に必要な学習デザインを中心にコンサルティング・サービスを提供。「学習×チーム×リーダーシップ」という3つの力を強化し、イノベーションと変化を起こす組織に貢献する。