Book
私を月に連れてって――宇宙旅行の新たな科学
Tax included.
エドワード・ベルブルーノ(著), 北村陽子(訳)
価格 | 2,200円(税込) |
頁数 | 200頁 |
判型・製本 | 四六判 上製 |
発売日 | 2008/07/07 |
ISBN | 9784862760258 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
宇宙の大航海時代が、いよいよ始まる!
1990年、日本の月探査衛星「はごろも」が行方不明になり、続いて月をめざした「ひてん」は燃料不足に陥っていた。プロジェクトは失敗に終わるのか? そのとき、異端の科学者が、前代未聞のアイディアをもって現れた。――このとき生まれた、まったく新しい宇宙飛行の方法が、宇宙の未来を今、大きく変えようとしている。
それは、星々の引力がからみ合うことで生まれる複雑怪奇な「カオス」を利用して、ほとんどエネルギーを使わずに宇宙を旅する、いわば「宇宙でのサーフィン」だ。ここで使われた理論は、木星や土星、そのさらに遠くの星々の探求、また神出鬼没の彗星の動きの予測や、月面基地の建設などにも活用できる。
発表された当時は「黒魔術」とまで言われたアイディアが、宇宙開発の歴史をドラマチックに変えた。その鮮やかな発見と科学界における格闘、そして最新の宇宙科学のトピックを、第一線で活躍する科学者が、専門用語を使わず、わかりやすく物語った傑作サイエンス・ノンフィクション。
1990年、日本の月探査衛星「はごろも」が行方不明になり、続いて月をめざした「ひてん」は燃料不足に陥っていた。プロジェクトは失敗に終わるのか? そのとき、異端の科学者が、前代未聞のアイディアをもって現れた。――このとき生まれた、まったく新しい宇宙飛行の方法が、宇宙の未来を今、大きく変えようとしている。
それは、星々の引力がからみ合うことで生まれる複雑怪奇な「カオス」を利用して、ほとんどエネルギーを使わずに宇宙を旅する、いわば「宇宙でのサーフィン」だ。ここで使われた理論は、木星や土星、そのさらに遠くの星々の探求、また神出鬼没の彗星の動きの予測や、月面基地の建設などにも活用できる。
発表された当時は「黒魔術」とまで言われたアイディアが、宇宙開発の歴史をドラマチックに変えた。その鮮やかな発見と科学界における格闘、そして最新の宇宙科学のトピックを、第一線で活躍する科学者が、専門用語を使わず、わかりやすく物語った傑作サイエンス・ノンフィクション。
目次
1 ひらめきの瞬間
2 先の見えないスタート
3 これまでの月への行き方
4 一つの疑問
5 宇宙でのサーフィン——カオスと重力場
6 絵画からのヒント——カオス的領域の発見
7 WSB——微妙に安定した空間
8 エネルギーを使わずに
9 月ミッションを救え
10 「ひてん」の意義
11 技術の売り込みとクリスマス・プレゼント
12 新たな宇宙計画とその可能性
13 ジャンプする彗星——地球との衝突
14 月はどこから来たのか 15 月の彼方の星々へ
16 パラダイム・シフト、そして未来へ
著者
[著者]
エドワード・ベルブルーノ
イノベーティブ・オービタル・デザイン社社長、プリンストン大学宇宙物理学部客員研究協力者、NASA先端天体力学顧問。著作に『天体力学におけるキャプチャー力学とカオス的動作―省エネルギー航法構築への応用』(未邦訳)がある。『Astrodynamics and Applications』誌の編集長。油絵を趣味としており、本書カバーの絵は著者自身の作である。
[訳者]
北村陽子(きたむら・ようこ)
東京都生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。訳書に、スティーブン・ペレティエ『陰謀国家アメリカの石油戦争』(ビジネス社、2006年)、キャロル・オフ『チョコレートの真実』(英治出版、2007年)。
エドワード・ベルブルーノ
イノベーティブ・オービタル・デザイン社社長、プリンストン大学宇宙物理学部客員研究協力者、NASA先端天体力学顧問。著作に『天体力学におけるキャプチャー力学とカオス的動作―省エネルギー航法構築への応用』(未邦訳)がある。『Astrodynamics and Applications』誌の編集長。油絵を趣味としており、本書カバーの絵は著者自身の作である。
[訳者]
北村陽子(きたむら・ようこ)
東京都生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。訳書に、スティーブン・ペレティエ『陰謀国家アメリカの石油戦争』(ビジネス社、2006年)、キャロル・オフ『チョコレートの真実』(英治出版、2007年)。