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熱狂する社員――企業競争力を決定するモチベーションの3要素

熱狂する社員――企業競争力を決定するモチベーションの3要素

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デビッド・シロタ(著), ルイス・A・ミスキンド(著), マイケル・メルツァー(著), スカイライトコンサルティング(訳)

価格 2,090円(税込)
頁数 320頁
判型・製本 A5判 上製
発売日 2006/02/02
ISBN 9784901234801
発行 英治出版

内容紹介

「働く喜び」のある企業が生き残る

どうすれば人は仕事に喜びを感じられるのか。モチベーションを刺激し、仕事に「熱狂する」社員を生み出すためには何が必要なのか。世界250 万人への調査から「働くこと」の真実が見えてきた。真に社員を大切にし、個々人の可能性を最大化するマネジメントの在り方と改革のプロセスを鮮やかに描く。

●社員の「やる気」が企業の力を決定する

ある調査によれば、現代日本では、20代~30代の正社員の実に75%が、仕事に対してやりがいを感じていないそうです。若者の早期離職やニート問題なども叫ばれています。経済・ビジネス環境が劇的に変化しつつある今、社員と会社の関わり方もまた、大きく揺れ動いているようです。
人材の流動化はますます進んでいます。仕事の「やりがい」に悩む人々が後を絶たない一方で、企業の側も、社員に「やりがい」を与えられなければ、優秀な人材をたちまち逃してしまう時代になりました。企業の業績が、社員の「やる気」に、これまで以上に左右される時代になったと言えるでしょう。
では、モチベーションを高める企業とは、どういうものでしょうか?
人は、どんな仕事や、職場であれば、意欲高く働けるのでしょうか?
この問題に、骨太の人材マネジメント論で挑んだのが本書『熱狂する社員』です。


●世界250万人の「現場の声」に取材

モチベーションの秘密を解き明かすため、著者たちは世界各国、総計250万人もにおよぶビジネスパーソンへの取材を敢行します。
IT企業のエンジニア、大手製造業の社員、大好きだった職を失ったビジネスマン、パートタイム労働者、経営管理に日々頭を悩ます管理職、ボタン工場の職人、等々・・・立場も職種も国籍も人種も異なる膨大な「現場の声」に耳を傾けることで、すべての人が仕事に求めるもの、その本質を探ります。


●本当の意味で「良い会社」とは?

著者たちは、仕事へのモチベーションが大きく公平感・達成感・連帯感の3要素によって説明可能であるとしたうえで、それぞれを高めるための具体的な施策と指針を提案します。
人はどうすれば気持ちよく働けるのか。どうすればモチベーションを高められるのか。仕事に「熱狂する」社員を生み出すために、どんな施策や組織的枠組みが必要なのか。硬直的な官僚主義にも、極端な成果主義にも走らず、「社員の可能性を最大限に引き出す」マネジメントと組織の在り方を提唱しています。
「働きがいのある職場とは何か」、「真に"良い会社"とは何か」、という問いへの回答は、マネジメントの側にいる人にとっても、職場を選ぶ立場にいる人にとっても、多くの気づきをもたらすでしょう。


●今こそ「人間尊重の経営」へ

本書の基底には、「社員にとって働きがいのある企業こそ、長期的な好業績を実現できる」という著者たちの信念と、人間性への深い洞察があります。そして、250万の現場の声は、彼らの信念を裏付けるものでした。
真に社員を大切にし、可能性を最大限に引き出すマネジメントと職場の在り方、そして改革の具体的なプロセスを、鮮やかに描き出した本書は、米国ではペンシルバニア大学ウォートン・スクール出版部から刊行され、大きな反響を呼んでいます。ここ数年、大きな変革の中にある日本のビジネス人にとっても、本書のメッセージは示唆に富みます。
経営者やミドルはもちろん、仕事の「やりがい」を求めるすべてのビジネスパーソンに、多大な示唆と励ましを与える一冊と言えるでしょう。

目次

日本語版 訳者まえがき
はじめに

1 社員の情熱が企業を動かす
2 情熱はどこから生まれるのか?
3 雇用保障
4 報酬
5 敬意
6 ビジョン
7 権限委譲
8 やりがい
9 フィードバック
10 チームワーク
11 パートナーシップを確立する
12 成功への9ステップ

付録

著者

[著者]
デビッド・シロタ
シロタ・コンサルティング創業者、名誉会長。コーネル大学、イェール大学、MIT、ペンシルバニア大学ウォートン・スクールで教鞭を取り、フォーチュン誌やニューヨーク・タイムズにも多数寄稿。母校のミシガン大学では社会調査研究所研究責任者を務める。IBM行動科学応用研究所のディレクターを経て現職。シロタ・コンサルティングは、従業員、顧客、地域社会との関係を体系的に評価・管理し、組織の達成能力の改善につなげることで、全米で高く評価されている。

ルイス・A・ミスキンド
IBMで役員研修プログラム責任者、一般製品部門人事管理顧問、技術部門の意識調査・管理評価担当などを経て、シロタ・コンサルティングに入社。組織効率の調査、マネジメント・プラクティスの応用に35年以上関わっている。また、ニューヨーク大学社会・組織心理学課程で教鞭を取る。コロンビア大学で実験心理学修士号を、ニューヨーク大学で組織心理学博士号を取得。

マイケル・アーウィン・メルツァー
シロタ・コンサルティングの顧問を20年努めたのち、同社の専務取締役兼顧問に就任。財務コンサルティング、不動産開発、営業および流通、建設業など多種多様な企業の顧問を担当。また、ペイス大学非常勤助教授として、企業組織、不動産法、信託および財産の分野で教鞭を取る。ブルックリン・ロー・スクールにて法学博士号を取得。

[訳者]
スカイライト コンサルティング株式会社
経営情報の活用、業務改革の推進、IT活用、新規事業の立上げなどを支援するコンサルティング企業。経営情報の可視化とプロジェクト推進力を強みとしており、顧客との信頼関係のもと、機動的かつきめ細やかな支援を提供することで知られる。顧客企業は一部上場企業からベンチャー企業まで多岐に渡り、製造、流通・小売、情報通信、金融・保険、官公庁などの幅広い分野で多数のプロジェクトを成功に導いている。