内容紹介
人類はいかに地球上に生きる場所を見出し、つくり、変えてきたのか。そして、産業革命以降の文明が地球を資源として消費してきた先に、私たちはどのような生存環境を構想できるのか。
「生環境構築史」は、人類の歴史と未来を、地球との関係のなかで捉え直す試みである。その第一号となる本書では、サイエンス・フィクションの想像力を手がかりに、地球と人類があらためて関係を結び直すための新たな構築様式を探る。
外宇宙、内宇宙、電脳空間、都市、植物、外来種、災害後の風景、ポストヒューマン的な生のかたちまで、多彩な論考と座談を収録。SFが描いてきたさまざまな世界を読み直しながら、私たちが地球とともに生きるための新しい視座をひらいていく。<br><br>未来予測としてのSFではなく、現実を別の角度から見つめ直すためのSFへ。建築、環境史、都市論、文学、災害論、エコロジーを横断しながら、これからの生環境を考えるための一冊。
目次
◼️目次
・生環境構築史概念図
・生環境構築史叢書の刊行にあたって 松田法子
・構築4グラフィックス:ディアスポラのかたち 小阪淳
・はじめに——SF生環境構築史大全 補遺 日埜直彦+中谷礼仁+藤原辰史
・生環境構築史とSF史(前編)基調講演 巽孝之
・生環境構築史とSF史(後編)座談 巽孝之++中谷礼仁+小阪淳+日埜直彦+藤原辰史
・地球の住まい方——ジュール·ヴェルヌ〈驚異の旅〉における「ロビンソンもの」の展開 石橋正孝
・中国SF小説においての現実と非現実——「科幻現実主義」と劉慈欣の作品から語る 藤野あやみ
・退屈な都市と退屈なSF、過去に語られた未来から逃れるために 樋口恭介
・エイリアンのアヴァンガーデニング 永田希
・がれきから未来を編む——災間に読むSF 土方正志
・SF年表
・編集後記(Webzine版) 中谷礼仁+日埜直彦+藤原辰史
・資料I 生環境構築史宣言(2020年5月版) 松田法子(協力:青井哲人、中谷礼仁)
・資料II 座談 生環境の環を歩きながら「地球の声」に耳を澄ます 中谷礼仁+塚本由晴 ほか
著者
生環境構築史同人(編集・寄稿者)
中谷礼二 早稲田大学理工学術院教授
松田法子 京都府立大学大学院生命環境科学研究科教授
青井哲人 明治大学理工学部教授
小阪淳 美術家
日埜直彦 日埜建築設計事務所主宰
藤原辰史 京都大学人文科学研究所教授
ゲスト(寄稿者)
石橋正孝 立教大学観光学部交流文化学科教授
巽孝之 慶應義塾大学文学部名誉教授
塚本由晴 東京科学大学環境・社会理工学院建築学系教授/アトリエ・ワン共同主宰
永田希 文筆家
樋口恭介 SF作家
土方正志 有限会社「荒蝦夷」代表/「 古本あらえみし」店主
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