チーフ・パフォーマンス・オフィサー――ビジネスの性能を最大化せよ！［キューフォー株式会社］

バランスト・スコアカードや経営ダッシュボードなど、ビジネス・インテリジェンス（BI）の発展型ソリューションが注目を集めている。それらを統合し、リアルタイムに企業の経営状態を把握するためのITソリューションが、企業パフォーマンス管理だ。本書では、企業パフォーマンス管理を使いこなせる優れた経営幹部自身、もしくはその職能をCPOと位置づけ、その役割と活用を説く。

複雑性を増す現代社会で変革を繰り返し、価値の高い組織として企業が生き抜いていくための新たな知見。それがCPOという役割である。企業パフォーマンス管理の基本的なコンセプトに従って、事業戦略の実行状況を的確に把握することの有用性が示されている本書では、最新の経営手法としてのパフォーマンス管理について理解し、プロアクティブな意思決定を実現するための指針として、組織がとるべき体制についての判断基準を得ることができるだろう。


――Rob Rose， Chief Strategy Officer
Cognos Inc.

訳者まえがき
はじめに

1　今必要とされるチーフ・パフォーマンス・オフィサーという職務
2　CPOの方法論
3　変化のスピードをコントロールする
4　デルタ(変化)の管理
5　リアルタイムの意思決定にはリアルタイム・データが必要
6　パズルの最初の一片―測定して、管理せよ
7　定性的データをどう扱うか
8　ベンチマークはパフォーマンスの仕立屋
9　予測モデリング
10　少しのコストで大きなリターン―可能性の高いシナリオ
11　分析したならば、伝えなければならない
結論

［著者］
アンソニー L・ポリターノ（Anthony L. Politano）
James Martin & Co.（現ヘッドストロング）、オラクルなどを経てMIS AGの北米CEOを務めるなど、IT／コンサルティング業界で約20年の経験を持つ。2004年よりNECグループのコンサルグィング／システムインテグレーション企業である米Niteo PatnersのCPOを務めている。

［訳者］
栗原 潔（くりはら・きよし）
東京大学工学部卒業。米MIT計算機科学科修士課程修了。日本アイビーエム、ガートナージャパンを経て2005年6月に独立し、独立系コンサルティング会社の株式会社テックバイザージェイピー（TVJP）を創業した。

［翻訳協力］
コグノス株式会社
1969年に創立されたカナダを本拠地とするBI・CPM最大手の日本法人。2005年9月にCognos 8 Business Intelligenceを発表するなど、本格的なCPMソリューションを業界に先駆けて提供している。本書の翻訳制作にあたり、CPMに関するノウハウを提供し、全面的に協力した。