呼吸する学校――先生と生徒のマインドフルネスを育み、学び場にエネルギーをもたらす
ティク・ナット・ハン(著), キャサリン・ウェア(著), 神久実子(訳)
| 定価 | 4180円(税込) |
| 頁数 | 488頁 |
| 判型・製本 | B5変形判 並製 |
| 発売日 | 2026/05/24 |
| ISBN | 9784862763754 |
| 発行 | 英治出版 |
内容紹介
より良い学び場をつくろうと奮闘する教育者たちの愛と知恵が詰まった一冊!
世界にマインドフルネスを広めた第一人者ティク・ナット・ハンによる、学校にマインドフルネスを取り入れるための「理論」と「実践」を網羅。また、マインドフルネスを自身の生活や生徒の指導に取り入れる世界中の先生たちの声も豊富に掲載しています。
【まずは先生が幸せになる】
ティク・ナット・ハンは、まずは先生自身がマインドフルネスを実践することの大切さを強調しました。人は自分を幸せにする方法を知っているとき、隣の人を幸せにすることができます。たとえ忙しくても、その瞬間は目の前の生徒の声を深く聴くことができれば、生徒との間に信頼関係が生まれます。いきいきとした学び場をつくることは、先生が幸せになることから始まるのです。
【「呼吸」は私たちの頼れる友だち】
マインドフルネスとは、自分の呼吸と共に「今この瞬間」に気づくこと。立ち止まって、深く呼吸すると、喜びに満ちた瞬間に気づきます。忙しさに飲み込まれそうなとき、不安や恐れに駆られたとき、相手の話を深く聴きたいと願うとき。「呼吸」は頼れる友としていつでも傍にいてくれます。
【教室にマインドフルネスを取り入れるための「理論」と「実践」を網羅】
「呼吸に触れる」「マインドフルに歩く」「嵐の中の木」など、10のコア・プラクティスを詳細なステップやバリエーションと共に紹介します。さらに、プラクティスを教室で実践する世界中の先生たちの経験談やアドバイス、生徒と楽しく実践するためのアイデアなども豊富に掲載しています。
目次
まえがき(ジョン・カバット・ジン)/若い先生への手紙(ティク・ナット・ハン)
Part 1
Core Practice(コア・プラクティス)
第1章 呼吸
息をして、あなたは生きている!(ティク・ナット・ハン)
[ティーチング・ノート]呼吸に触れる
[コア・プラクティス]呼吸に触れる
[深く見つめる]呼吸のプラクティスを振り返るための問い
人生と教えることを豊かにするマインドフルな呼吸
第2章 マインドフルネスの鐘の音
平和と幸せの使者(ティク・ナット・ハン)
[ティーチング・ノート]気づきの鐘
[コア・プラクティス]鐘を招く
[コア・プラクティス]鐘の音を聴く
[深く見つめる]「気づきの鐘」を振り返るための問い
日々の生活や学校の中に「気づきの鐘」を取り入れる
第3章 座る
山のように座る(ティク・ナット・ハン)
[ティーチング・ノート]マインドフルに座る
[コア・プラクティス]マインドフルに座る
[深く見つめる]「マインドフルに座る」を振り返るための問い
[ティーチング・ノート]座りやすい姿勢を見つける
日々の生活や学校の中でマインドフルに座る
第4章 歩く
ただ歩くために歩く(ティク・ナット・ハン)
[ティーチング・ノート]マインドフルに歩く
[コア・プラクティス]輪になってマインドフルに歩く
[コア・プラクティス]長い距離をマインドフルに歩く
[深く見つめる]歩く瞑想を振り返るための問い
日々の生活や学校の中でマインドフルに歩く
生徒を巻き込み、力を与える
[コラム1]生徒の聴く力、感じる力を育む(大木理恵子)
第5章 身体
身体と心を一つにする(ティク・ナット・ハン)
[ティーチング・ノート]身体のプラクティス
[ティーチング・ノート]身体と呼吸への気づき
[コア・プラクティス]身体と呼吸への気づき
[ティーチング・ノート]10のマインドフル体操
[コア・プラクティス]10のマインドフル体操
[ティーチング・ノート]深いくつろぎの瞑想
[コア・プラクティス]深いくつろぎの瞑想
[ティーチング・ノート]教室で横たわる
[深く見つめる]身体のプラクティスを振り返るための問い
日々の生活や学校で身体への気づきのプラクティスを実践する
第6章 食べる
ニンジンの中の宇宙(ティク・ナット・ハン)
[ティーチング・ノート]マインドフルに食べる
[コア・プラクティス]みかんの瞑想
[コア・プラクティス]お菓子をマインドフルに食べる
[コア・プラクティス]食事をマインドフルに食べる
[深く見つめる]食べる瞑想を振り返るための問い
日々の生活と学校に食べる瞑想を取り入れる
[コラム2]まずは先生がマインドフルネスを実践する(安富悠介)
第7章 感情のケアをする
泥がなければ蓮の花は咲かない(ティク・ナット・ハン)
[ティーチング・ノート]自分の感情のケアをする
[ティーチング・ノート]呼吸を通して感情に触れる
[コア・プラクティス]呼吸を通して感情に触れる
[ティーチング・ノート]嵐の中の木
[コア・プラクティス]嵐の中の木
[ティーチング・ノート]小石の瞑想
[コア・プラクティス]小石の瞑想
[深く見つめる]感情と共にいるプラクティスを振り返るための問い
日々の生活と学校生活の中で感情をケアする
第8章 共にいる
深く聴き、愛を持って話す(ティク・ナット・ハン)
[ティーチング・ノート]ともにいる
[コア・プラクティス]サークル・シェアリング
[深く見つめる]サークル・シェアリングを振り返るための問い
[ティーチング・ノート]新たな始まり(Beginning Anew)
[ティーチング・ノート]新たな始まりの4つのステップ
[コア・プラクティス]新たな始まり
[深く見つめる]「新たな始まり」を振り返るための問い
日々の生活や学校で「共にいる」を実践する
[コラム3]教室の後ろから生徒を見守る(徳吉敏江)
Part 2
Bringing It All Together(現場で実践する)
第9章 私たち自身のマインドフルネスを育む
マインドフルネスは自分自身から始まる
マインドフルネスが先生にもたらすもの
よりマインドフルになるための最初のステップ
リトリートに参加する
地域にプラクティスのコミュニティをつくる
日々の生活でマインドフルネスを育む
道は自然と開かれる
第10章 生徒のマインドフルネスを育む
生徒のマインドフルネスを育む
生徒の行動に効果的に対応する
生徒にマインドフルネスを教える準備をする
マインドフルネスを教えるための方法とアプローチ
マインドフルネスと学習
学校の倫理やSELのカリキュラムと結びつける
マインドフルネスと主要科目を基盤としたカリキュラム
セクシュアリティと関係性
メディアリテラシー
マインドフルネスを教えるのが難しいとき
[コラム4]個人の内的変容が社会変革へとつながる(斎藤弘久)
第11章 学校のコミュニティでマインドフルネスを育む
家族のようなつながりを育む
マインドフルネスを同僚と一緒にやる
生徒の家族に届ける
学校全体の包括的な取り組み
幸せな先生が世界を変える
[付録A] コア・プラクティスのまとめ/[付録B] 5つのマインドフルネス・トレーニング /[付録C] 食前の5つの祈り/[付録D] What Next ?
教育者のためのビジョン(プラムヴィレッジ・コミュニティ)/プラムヴィレッジの教育分野におけるマインドフルネスへの貢献(キャサリン・ウェア)/訳者あとがき(神久実子)/日本版刊行に寄せて(佐野和之)/謝辞/本書の寄稿者/原注
著者
【著者】
ティク・ナット・ハン(Thich Nhat Hanh)
1926年、ベトナム中部生まれの禅僧、平和活動家、詩人。ベストセラー著書には『ブッダが教える「生きる力」の育て方』(KADOKAWA)や『<気づき>の奇跡』『微笑を生きる』(春秋社)などがある。70年以上にわたり、マインドフルな生き方の技法を世界各地で教えた。1982年南フランスにプラムヴィレッジ瞑想センターを設立。2014年脳梗塞で倒れ、2022年逝去。しかし、現在もプラムヴィレッジは世界各地でマインドフルネス瞑想センターとして開かれており、師の教えを受け継ぐ僧・尼僧が開催するリトリートには毎年延べ数千人の参加者が世界中から参加する。
キャサリン・ウェア(Katherine Weare)
イギリスのエクセター大学およびサウサンプトン大学の名誉教授。教育者・子ども・若者のウェルビーングに関する研究と実践で国際的に知られる。現在は特にマインドフルネスとコンパッションをテーマに活動している。イギリスの「Mindfulness in Schools Project(学校におけるマインドフルネス・プロジェクト)」や、マインドフルネスとウェルビーイングの推進を目的とした「All Party Parliamentary Committee」など、様々なプロジェクトの顧問を務める。Mind and Life Europe理事。また、MBSR(マインドフルネス・ストレス低減法)の認定指導者として実践・指導を行っている。3人の子どもの母親であり、イギリスのサマセット在住。
【翻訳者】
神久実子(Kumiko Jin)
1982年東京都小平市生まれ。国際基督教大学教養学部歴史学専攻、英国ヨーク大学大学院歴史学部近世史修士課程修了。東京都の公立高校で10年間世界史の専任教員として働いた後、現在は都立高校世界史講師、大学講師を務める。2015年末にタイランドのプラムヴィレッジのホリデーリトリートに参加して以来、サンガでのマインドフルネスの実践を続けている。2017年よりプラムヴィレッジ招聘委員会のメンバーとして来日ツアーに携わる。2018年末にフランスのプラムヴィレッジで開催された教育者向けリトリートに参加した3人のメンバーで「教育者のためのマインドフルネス会」を設立。プラムヴィレッジの来日ツアーや海外でのリトリートで通訳を務めるなど、プラムヴィレッジの教えを日本語で伝える活動に関わる。
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