Book
両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」
税込
加藤雅則(著), チャールズ・A・オライリー(著), ウリケ・シェーデ(著)
価格 | 2,090円(税込) |
頁数 | 208頁 |
判型・製本 | 四六判 上製 |
発売日 | 2020/03/03 |
ISBN | 9784862762863 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
破壊(ディスラプション)の時代を生き抜く方法
5年間で劇的な変貌を遂げたAGC(旧旭硝子)の事例を軸に、
「両利きの経営」を提唱した世界的な経営学者と
日本企業の組織力学を熟知した変革支援者が語る、組織進化の理論と実践。
●成熟企業の重要課題「既存事業と新規事業の両立」の実現法
●注目の経営理論「両利きの経営」の実行に焦点を当てた初の本
●両利きの経営のカギ「組織カルチャー」の変革を理論的かつ実践的に解説
●AGCでの実践事例を経営陣へのデプス・インタビューに基づき詳解
第1章 いま必要な組織経営論
第2章 AGC、変革への挑戦――戦略と組織を一体として変える
第3章 両利きの経営――成熟企業の生き残り戦略
第4章 組織はどのようにして変わるのか――アラインメントの再構築
第5章 組織開発の本質――トップダウンとボトムアップの相互作用を作り出す
第6章 脱皮できない蛇は死ぬ――日本企業のための組織進化論
5年間で劇的な変貌を遂げたAGC(旧旭硝子)の事例を軸に、
「両利きの経営」を提唱した世界的な経営学者と
日本企業の組織力学を熟知した変革支援者が語る、組織進化の理論と実践。
●成熟企業の重要課題「既存事業と新規事業の両立」の実現法
●注目の経営理論「両利きの経営」の実行に焦点を当てた初の本
●両利きの経営のカギ「組織カルチャー」の変革を理論的かつ実践的に解説
●AGCでの実践事例を経営陣へのデプス・インタビューに基づき詳解
第1章 いま必要な組織経営論
第2章 AGC、変革への挑戦――戦略と組織を一体として変える
第3章 両利きの経営――成熟企業の生き残り戦略
第4章 組織はどのようにして変わるのか――アラインメントの再構築
第5章 組織開発の本質――トップダウンとボトムアップの相互作用を作り出す
第6章 脱皮できない蛇は死ぬ――日本企業のための組織進化論
目次
はじめに――成熟した日本企業が生き残るための最重要課題
第1章 いま必要な組織経営論
多くの日本企業が「成功の罠」に陥っている
これまでの組織変革に欠けていたこと
組織経営論の基本トライアングル
「攻めの経営」と「守りの経営」の両立
組織カルチャーをマネジメントするとは?
本書の特徴――事例・理論・実践
本書の意図
第2章 AGC、変革への挑戦――戦略と組織を一体として変える
新CEOの決意
会社が置かれていた状況
経営陣の課題意識
三つの戦略事業分野
ビジョン実現へのハードル
第3章 両利きの経営――成熟企業の生き残り戦略
「両利きの経営」とは何か
異なる組織能力を併存させる
組織を読み解く視点――コングルエンス・モデル
アラインメントと慣性の力
移行の難しさ――なぜ新規事業は潰されるのか
AGCにおける「両利きの経営」
分離しつつ統合する――事業開発成功の鍵
AGCにおける既存事業と新規事業のつなぎ方
第4章 組織はどのようにして変わるのか――アラインメントの再構築
経営者の最大の役割は意志表示と価値判断
組織進化のビッグ・ピクチャー(WHY・WHAT・HOW)
組織進化のWHY――トップの意志表明と「AGC plus」
組織進化のWHAT――ミドルによる「ありたい姿」の策定
組織進化のHOW――変革を実行する経営体制
異なる二つのアラインメントを追求する
アラインメント再構築に向けた10の施策
トップとミドルの相互作用で組織は変わる
AGCの「両利き度」を点検する
これからのAGC
第5章 組織開発の本質――トップダウンとボトムアップの相互作用を作り出す
両利きの経営を実現する組織開発
1組織開発は組織を「変える」のではなく、組織が「変わる」を支援する取り組みである。
2組織開発とは、組織の能力開発である。
3組織開発とは、能力発揮のルート・ファインディングである。
4組織開発とは、組織感情のマネジメントである。
5組織開発とは、経営に対する信頼醸成である。
第6章 脱皮できない蛇は死ぬ――日本企業のための組織進化論
進化する組織では、組織アイデンティティの形成が鍵となる
進化における垂直方向の課題と水平方向の課題
組織カルチャーをめぐる誤解
個人の変容は組織の変容につながるのか?
組織は機能体であると同時に共同体である
序章の三つの問いに答える
脱皮できない蛇は死ぬ
第1章 いま必要な組織経営論
多くの日本企業が「成功の罠」に陥っている
これまでの組織変革に欠けていたこと
組織経営論の基本トライアングル
「攻めの経営」と「守りの経営」の両立
組織カルチャーをマネジメントするとは?
本書の特徴――事例・理論・実践
本書の意図
第2章 AGC、変革への挑戦――戦略と組織を一体として変える
新CEOの決意
会社が置かれていた状況
経営陣の課題意識
三つの戦略事業分野
ビジョン実現へのハードル
第3章 両利きの経営――成熟企業の生き残り戦略
「両利きの経営」とは何か
異なる組織能力を併存させる
組織を読み解く視点――コングルエンス・モデル
アラインメントと慣性の力
移行の難しさ――なぜ新規事業は潰されるのか
AGCにおける「両利きの経営」
分離しつつ統合する――事業開発成功の鍵
AGCにおける既存事業と新規事業のつなぎ方
第4章 組織はどのようにして変わるのか――アラインメントの再構築
経営者の最大の役割は意志表示と価値判断
組織進化のビッグ・ピクチャー(WHY・WHAT・HOW)
組織進化のWHY――トップの意志表明と「AGC plus」
組織進化のWHAT――ミドルによる「ありたい姿」の策定
組織進化のHOW――変革を実行する経営体制
異なる二つのアラインメントを追求する
アラインメント再構築に向けた10の施策
トップとミドルの相互作用で組織は変わる
AGCの「両利き度」を点検する
これからのAGC
第5章 組織開発の本質――トップダウンとボトムアップの相互作用を作り出す
両利きの経営を実現する組織開発
1組織開発は組織を「変える」のではなく、組織が「変わる」を支援する取り組みである。
2組織開発とは、組織の能力開発である。
3組織開発とは、能力発揮のルート・ファインディングである。
4組織開発とは、組織感情のマネジメントである。
5組織開発とは、経営に対する信頼醸成である。
第6章 脱皮できない蛇は死ぬ――日本企業のための組織進化論
進化する組織では、組織アイデンティティの形成が鍵となる
進化における垂直方向の課題と水平方向の課題
組織カルチャーをめぐる誤解
個人の変容は組織の変容につながるのか?
組織は機能体であると同時に共同体である
序章の三つの問いに答える
脱皮できない蛇は死ぬ
著者
[著者]
加藤雅則 (かとう・まさのり)
アクション・デザイン代表 エグゼクティブ・コーチ、組織開発コンサルタント
日本興業銀行、環境教育NPO、事業投資育成会社などを経て、現職。2000年、日本にコーアクティブ・コーチングを紹介し普及させた一人。以来、大手上場企業を中心とした人材開発・組織開発に従事する。経営陣に対するエグゼクティブ・コーチングを起点とした対話型組織開発を得意とする。日本におけるオライリー教授の共同研究者。慶應義塾大学経済学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校経営学修士(MBA)。主な著書に、『組織は変われるか』(英治出版、2017)、『自分を立てなおす対話』(日本経済新聞出版社、2011)、共著書に『「自分ごと」だと人は育つ』(日本経済新聞出版社、2014、日本HRアワード最優秀賞受賞)、『ナラティヴ・アプローチ』(勁草書房、2009)など。
チャールズ・A・オライリー(Charles A. O'Reilly III)
スタンフォード大学経営大学院教授(The Frank E. Buck Professor of Management)
米国を代表する組織経営学者であり、「両利きの経営」の提唱者。カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士(MBA)、組織行動論の博士号を取得。同校教授、ハーバード・ビジネススクールやコロンビア・ビジネススクールの客員教授を経て現職。専門はリーダーシップ、組織と企業カルチャー、人材・人事マネジメント、イノベーションなど。学術論文では数多くの受賞を重ねており、全米アカデミー・オブ・マネジメントからは生涯功労賞が授与されている。主な著書に、『競争優位のイノベーション』(ダイヤモンド社)、『両利きの経営』(東洋経済新報社)のほか、100本以上の論文を執筆。両利きの経営のためのコンサルティング会社ChangeLogic社(在ボストン)の共同創業者兼会長。
ウリケ・シェーデ (Ulrike Schaede)
カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院教授
日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、企業再編、起業論等を研究領域に、ハーバード・ビジネススクール、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校ビジネススクール、一橋大学経済研究所、日本銀行、経済産業省、財務省、政策投資銀行等で研究員・客員教授を歴任。9年以上の日本在住経験を持つ。日本の経営、ビジネス、科学技術を社会政策と経営戦略面から研究し、サンディエゴと日本を繋ぐ研究所Japan Forum for Innovation and Technology(JFIT)のディレクター。著書にChoose and Focus(2008)、The Business Reinvention of Japan(2020)のほか、50本以上の論文を執筆。
加藤雅則 (かとう・まさのり)
アクション・デザイン代表 エグゼクティブ・コーチ、組織開発コンサルタント
日本興業銀行、環境教育NPO、事業投資育成会社などを経て、現職。2000年、日本にコーアクティブ・コーチングを紹介し普及させた一人。以来、大手上場企業を中心とした人材開発・組織開発に従事する。経営陣に対するエグゼクティブ・コーチングを起点とした対話型組織開発を得意とする。日本におけるオライリー教授の共同研究者。慶應義塾大学経済学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校経営学修士(MBA)。主な著書に、『組織は変われるか』(英治出版、2017)、『自分を立てなおす対話』(日本経済新聞出版社、2011)、共著書に『「自分ごと」だと人は育つ』(日本経済新聞出版社、2014、日本HRアワード最優秀賞受賞)、『ナラティヴ・アプローチ』(勁草書房、2009)など。
チャールズ・A・オライリー(Charles A. O'Reilly III)
スタンフォード大学経営大学院教授(The Frank E. Buck Professor of Management)
米国を代表する組織経営学者であり、「両利きの経営」の提唱者。カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士(MBA)、組織行動論の博士号を取得。同校教授、ハーバード・ビジネススクールやコロンビア・ビジネススクールの客員教授を経て現職。専門はリーダーシップ、組織と企業カルチャー、人材・人事マネジメント、イノベーションなど。学術論文では数多くの受賞を重ねており、全米アカデミー・オブ・マネジメントからは生涯功労賞が授与されている。主な著書に、『競争優位のイノベーション』(ダイヤモンド社)、『両利きの経営』(東洋経済新報社)のほか、100本以上の論文を執筆。両利きの経営のためのコンサルティング会社ChangeLogic社(在ボストン)の共同創業者兼会長。
ウリケ・シェーデ (Ulrike Schaede)
カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院教授
日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、企業再編、起業論等を研究領域に、ハーバード・ビジネススクール、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校ビジネススクール、一橋大学経済研究所、日本銀行、経済産業省、財務省、政策投資銀行等で研究員・客員教授を歴任。9年以上の日本在住経験を持つ。日本の経営、ビジネス、科学技術を社会政策と経営戦略面から研究し、サンディエゴと日本を繋ぐ研究所Japan Forum for Innovation and Technology(JFIT)のディレクター。著書にChoose and Focus(2008)、The Business Reinvention of Japan(2020)のほか、50本以上の論文を執筆。