
ロバート・キーガンの成人発達理論――なぜ私たちは現代社会で「生きづらさ」を抱えているのか
ロバート・キーガン(著), 中土井僚(監訳), 鈴木規夫(監訳), 野津智子(訳)
定価 | 5940円(税込) |
頁数 | 576頁 |
判型・製本 | A5判 上製 |
発売日 | 2025/04/10 |
ISBN | 9784862762757 |
発行 | 英治出版 |
内容紹介
【対人支援の世界に革命(パラダイムシフト)をもたらした不朽の名著】
職場、対人関係、親子関係……
あらゆる場面における課題の根本原因を追求し、
成人が発達するとはどういうことか、
それを促すためには何が必要かを明らかにする。
著書累計10万部突破。
『なぜ人と組織は変われないのか』『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』著者であり、
成人発達理論の世界的大家による、現代社会への鋭いメッセージ。
目次
監訳者まえがき(中土井僚)
日本語版序文――『In Over Our Heads』刊行30周年にあたって
プロローグ
Part 1 「大人になる前」に対する精神[メンタル]的要求
第1章 ティーンエイジャーに課される隠されたカリキュラム
第2章 どんな手を差し伸べるのか
Part 2 私生活に対する精神(メンタル)的要求――親子・夫婦関係の問題はなぜ起こるのか
第3章 親子関係
第4章 夫婦関係
Part 3 職場や社会における精神[メンタル]的要求――仕事と自己啓発
第5章 仕事
第6章 性格・文化・男女の違い
第7章 心の問題
第8章 学び
Part 4 ポストモダン社会からの精神[メンタル]的要求
第9章 対立、リーダーシップ、知識の創造
第10章 誤った旅のよき道づれとなることについて
エピローグ
解説(鈴木規夫)
著者
【著者】
ロバート・キーガン Robert Kegan
ハーバード大学教育学大学院名誉教授
発達心理学と教育学の世界的権威。40年余の研究・執筆活動を通じて、人が成人以降も心理面で成長し続けることは可能であり、現代社会のニーズにこたえるためにもそれが不可欠であるという「成人発達理論」の先駆的研究者。ハーバード大学教育学大学院「変革リーダーシップ・グループ」研究責任者であるリサ・ラスコウ・レイヒーとともに変革プログラム「免疫マップ」や、組織開発理論である「発達指向型組織」を構築し、多くの個人や組織の変容支援を行っている。2人の共著に『なぜ人と組織は変われないのか』『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』(以上、英治出版)がある。
【監訳】
中土井僚 Ryo Nakadoi
オーセンティックワークス株式会社 代表取締役、リーダーシップ・プロデューサー
「滞った流れに何らかの方向を紡ぎ出し、流れをうねりに変えること」をテーマに、20年以上にわたりU理論・成人発達理論・インテグラル理論を土台としたエグゼクティブコーチング、リーダーシップ開発、組織開発を行う。日本社会におけるU理論の普及と社会的実践に加え、成人発達理論の啓蒙と実践研究に従事し、多数の執筆・翻訳・監訳実績を持つ。
著書に『ビジョンプロセシング』(英治出版)、『U理論入門』(PHP研究所)、共訳書・監訳書に『「人の器」を測るとはどういうことか』(日本能率協会マネジメントセンター)、『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』『U理論[第二版]』(以上、英治出版)などがある。
鈴木規夫 Norio Suzuki
一般社団法人 Integral Vision & Practice 代表理事
1990年代前半に合衆国の大学に在籍中にケン・ウィルバーの著書に出逢い大きな衝撃を受け、その後California Institute of Integral Studiesで「人間(個人・組織・社会)の成長・発達の可能性を解き明かすための統合理論」としてインテグラル理論に関する研究に取り組んだ。帰国後は、執筆や講演などを通じてインテグラル理論の普及に従事する傍ら、幅広い業界の企業組織において、経営者の支援を中心とした対人支援活動に従事している。また、発達心理学者のスザンヌ・クック=グロイターやセオ・ドーソンに師事し発達段階測定と発達志向型支援に関する訓練を積むと共にこれまで約20年にわたり実務領域におけるこの理論の応用と実践に取り組んでいる。著書に『人が成長するとは、どういうことか』、訳書に『INTEGRAL LIFE PRACTICE』(以上、日本能率協会マネジメントセンター)などがある。
【翻訳】
野津智子 Tomoko Nozu
翻訳家。主な訳書は『恐れのない組織』『チームが機能するとはどういうことか』『仕事は楽しいかね?[新版]』『職場は楽しいかね?』『謙虚なリーダーシップ』(以上、英治出版)、『死ぬ気で自分を愛しなさい』(河出書房新社)、『5つのツール』(早川書房)など。「著者の声を正しく、わかりやすく、誠実に、読者に届けたい」と常々思っている。
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