POWERS OF TWO 二人で一人の天才
ジョシュア・ウルフ・シェンク(著), 矢羽野薫(訳)
価格 | 2,530円(税込) |
頁数 | 384頁 |
判型・製本 | 四六判 並製 |
発売日 | 2017/04/10 |
ISBN | 9784862762054 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
グーグルもアップルもソニーも、なぜ2人で起業?
あらゆるイノベーションは、2人組から生まれる?
ビジネス、音楽、サイエンス、文学、スポーツ、ファッション…
クリエイティブ・ペアに学ぶ、創造性のシンプルな本質。
本書に登場するクリエイティブ・ペア
・アップル共同創業者: スティーブ・ジョブズ&スティーブ・ウォズニアック
・20世紀最高の作曲デュオ: ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
・最も成功した投資パートナー: ウォーレン・バフェット&チャーリー・マンガー
・行動経済学の共同創始者: ダニエル・カーネマン&エイモス・トベルスキー
・DNA二重らせん構造の共同発見者: ジェームズ・ワトソン&フランシス・クリック
・『サウスパーク』共同制作者: トレイ・パーカー&マット・ストーン
・スポーツ史上最強の双子: ボブ・ブライアン&マイク・ブライアン
・累計3億部のベストセラー作家コンビ: C・S・ルイス&J・R・R・トールキン
◇
私たちは「孤高の天才」に憧れを抱く。
驚異的なひらめき、非凡な才能。
だが、それは幻想にすぎない。
世界で最も革新的な企業。
音楽史上最高のアルバム。
生命の秘密を解く発見。
あらゆる分野の革新は、刺激し合い、補完し合う
「クリエイティブ・ペア」が生み出してきた。
天才たちは、1+1が無限大に感じる人と
ペアを組んで偉業を成し遂げてきた。
一人では何もできないが、二人なら何でもできる。
――どうすれば、そういう人間関係を築けるだろう?
原題 Powers of Two: Finding the Essence of Innovation in Creative Pairs
目次
イントロダクション 1+1=無限大
第1部 邂逅
1. 「君を見ていると、チャーリー・マンガーを思い出す」――組み合わせと磁石
2. 双子より似ている双子――類似と相違
3. 2匹の子グマのように――2人のあいだに電気が走る
第2部 融合
4. プレゼンス→信用→信頼――融合の3段階
5. 信じる心――絆を深める最終段階
6. 「みんな消えちまえ! 」――「私たち」の心理学
7. 「どんな力も私たちを分かつことはできない」――創造的な結婚
第3部 弁証
8. スポットライトと影――主演俳優と監督
9. ボケとツッコミ――液体と容器
10. ひらめきと努力――夢想家と実務家
11. 役割の交代――生成と共鳴
12. 「すべては対照的だ」――弁証の心理学
13. 心のなかの「他人」――創造的思考の対話
第4部 距離
14. 創造的な修道僧と結合体双生児――究極の距離
15. 「いつも相手を驚かせようとしていた」――多様な距離感
16. 「ないものを求める」――距離の欲情
第5部 絶頂
17. 最も親密な敵――創造的な企み
18. ルーク・スカイウォーカーとハン・ソロ――クリエイティブ・ペアとコーペティション
19. 「誰だって力を手に入れたいさ」――明確な力と流動的な力
20. 「オーヴとやり合うのが好きなんだ」――対立
21. アルファとベータ――ヒッチコックのパラドクス
22. 「マッカートニー・レノンはどうかな?」――権力のダンス
第6部 中断
23. 「こんな状況はありえない」――揺さぶり
24. 成功のパラドクス――くさび
25. 修復不能――レノン・マッカートニーの別離
26. 終わりのないゲーム――レノン・マッカートニーは決裂したのか?
エピローグ バートン・フィンク、スタンダード・ホテルにて
謝辞、訳者あとがき、参考文献、原注、人物索引
著者
ジョシュア・ウルフ・シェンク(Joshua WolfShenk)
キュレーター、エッセイスト、作家。精神衛生、歴史、現代政治・文化、創造性をテーマに講演・執筆。ニューヨーク・タイムズ、ニューヨーカー、GQなどに寄稿。一般の人々が体験談を語るストーリーテリングのイベント「モス」に立ち上げから関わる。また、心理学から創造性を研究する「アーツ・イン・マインド」を主宰。著書『リンカーン』(明石書店)は、ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストの年間ベストブックにノミネートされた。ロサンゼルス在住。
[訳者]
矢羽野 薫(やはの・かおる)
会社勤務を経て翻訳者に。訳書に『ヤバい統計学』(CCCメディアハウス)、『マイクロソフトでは出会えなかった天職』『ビッグデータの残酷な現実』(いずれもダイヤモンド社)、『ワーク・ルールズ! 』(共訳・東洋経済新報社)などがある。