Book
ジョージィの物語――小さな女の子の死が医療にもたらした大きな変化
税込
ソレル・キング(著), 奥田昌子(訳), 高山真由美(訳), 豊田郁子(序文)
価格 | 1,980円(税込) |
頁数 | 440頁 |
判型・製本 | 四六判 並製 |
発売日 | 2015/02/23 |
ISBN | 9784862761972 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
これは、一人の母親の
喪失と再生の記録である。
2001年1月、幸せな家族を悲劇が襲った――。
世界トップクラスの病院で治療を受けていた1歳半のジョージィは、
コミュニケーションの行き違いが招いた医療事故のため、命を落としてしまう。
娘の死を受け入れられない母ソレル。
病院との対立、夫婦の危機、苦悩と葛藤……
絶望の底に沈んでいた彼女は、心ある人々の支えで
少しずつ自分を取り戻していく。
ある日、医療事故で落とす人があまりにも多い現状を知り、
ソレルは新たな決意を固める。それは和解金を使って財団を設立し、
事故を起こした病院で安全への取り組みを始めることだった。
問題の大きさと複雑さに翻弄されながらも、
多くの協力者と出会い一歩ずつ前へ進んでいく。
父を医療事故で失い、病院の改革に身を捧げる若き医師。
医療事故を繰り返さないと誓う看護師たち。
そして、同じ悲劇に見舞われた無数の患者と家族たち。
「医療事故で苦しむのは、関わったすべての人なのだ」
さまざまな人との出会いと触れ合いのなかで見えてきたものとは……。
喪失と再生の記録である。
2001年1月、幸せな家族を悲劇が襲った――。
世界トップクラスの病院で治療を受けていた1歳半のジョージィは、
コミュニケーションの行き違いが招いた医療事故のため、命を落としてしまう。
娘の死を受け入れられない母ソレル。
病院との対立、夫婦の危機、苦悩と葛藤……
絶望の底に沈んでいた彼女は、心ある人々の支えで
少しずつ自分を取り戻していく。
ある日、医療事故で落とす人があまりにも多い現状を知り、
ソレルは新たな決意を固める。それは和解金を使って財団を設立し、
事故を起こした病院で安全への取り組みを始めることだった。
問題の大きさと複雑さに翻弄されながらも、
多くの協力者と出会い一歩ずつ前へ進んでいく。
父を医療事故で失い、病院の改革に身を捧げる若き医師。
医療事故を繰り返さないと誓う看護師たち。
そして、同じ悲劇に見舞われた無数の患者と家族たち。
「医療事故で苦しむのは、関わったすべての人なのだ」
さまざまな人との出会いと触れ合いのなかで見えてきたものとは……。
◆各界からの推薦 ◆
髙久史麿氏(日本医学会長、医療の質・安全学会 理事長)
嶋森好子氏(東京都看護協会 会長)
種田憲一郎氏(WHO西太平洋地域事務局 患者安全専門官)
ほか
目次
日本語版への序文(豊田郁子/IMSグループ新葛飾病院 セーフティーマネージャー、患者家族と医療をつなぐNPO法人「架け橋」理事長)
プロローグ 写真
Part 1 悲劇
1.緑色の屋根の家
2.悲鳴
3.国内最高の医療機関
4.凍てつく日の別れ
5.弔いの鐘
6.根本原因分析会議
Part 2 喪失から再生へ
7.埋葬
8.子供を亡くした夫婦
9.ジャックの願いごと
10.悲嘆セラピー
11.転機
Part 3 変化
12.ジョージィ・キング財団
13.動きだした活動
14.新しい命
15.医師たちの苦悩
16.許すことの意味
17.感謝のつまったバインダー
18.被害者たちの声
19.十万人の命を救えキャンペーン
20.断絶にかける橋
21.小さな町の奇跡
エピローグ 粉雪(パウダースノウ)の日々
日本の読者の皆様へ
謝辞
解説 対立の、その先へ(奥田昌子)
情報の手引き
〈ジョージィの物語――患者安全カリキュラム〉サンプル版
プロローグ 写真
Part 1 悲劇
1.緑色の屋根の家
2.悲鳴
3.国内最高の医療機関
4.凍てつく日の別れ
5.弔いの鐘
6.根本原因分析会議
Part 2 喪失から再生へ
7.埋葬
8.子供を亡くした夫婦
9.ジャックの願いごと
10.悲嘆セラピー
11.転機
Part 3 変化
12.ジョージィ・キング財団
13.動きだした活動
14.新しい命
15.医師たちの苦悩
16.許すことの意味
17.感謝のつまったバインダー
18.被害者たちの声
19.十万人の命を救えキャンペーン
20.断絶にかける橋
21.小さな町の奇跡
エピローグ 粉雪(パウダースノウ)の日々
日本の読者の皆様へ
謝辞
解説 対立の、その先へ(奥田昌子)
情報の手引き
〈ジョージィの物語――患者安全カリキュラム〉サンプル版
著者
[著者]
ソレル・キング (Sorrel King)
ジョージィ・キング財団設立者、代表。4人の子どもを育てる専業主婦だったが医療事故で末娘ジョージィをなくす。その後、事故に対する和解金をもとに財団を設立し、医療の安全を推進するための活動をおこなっている。娘の事故の経 緯を話した講演DVDは数千の医療機関で上映され、大きな反響を呼んだ。患者側も緊急の対応を要請できる〈早期対応チーム(RRT)〉、入院患者の医療参加を支援する〈入院日誌(ケア・ジャーナル)〉、医療従事者の心理ストレスを軽減する〈医療者への支援(ケア・フォー・ザ・ケアギバー)〉プログラム、〈看護師日誌(ナース・ジャーナル)〉、教育プログラム〈患者安全カリキュラム〉などさまざまなツールならびにプログラムを開発。全米各地の病院に導入をすすめている。その功績が称えられ『ウーマンズ・デイ』誌の「2010年 世界を変える50人の女性」に選ばれた。
[訳者]
奥田昌子(おくだ・まさこ)
京都大学大学院医学研究科修了、京都大学博士(医学)。現在は内科医、医療専門学校講師として勤務のかたわら、医学文献、医学書の翻訳に従事。患者安全分野の論文、ガイドラインの翻訳多数。訳書に『身体(からだ)が見える・疾患を学ぶ 解剖アトラス』(メディカ出版)など。
高山真由美(たかやま・まゆみ)
東京生まれ。翻訳者。共訳書にヨリス・ライエンダイク『こうして世界は誤解する』(英治出版)、訳書にアッティカ・ロック『黒き水のうねり』、サラ・ブレーデル『見えない傷痕』(ともに早川書房)、『成功する子 失敗する子』(英治出版)など。
ソレル・キング (Sorrel King)
ジョージィ・キング財団設立者、代表。4人の子どもを育てる専業主婦だったが医療事故で末娘ジョージィをなくす。その後、事故に対する和解金をもとに財団を設立し、医療の安全を推進するための活動をおこなっている。娘の事故の経 緯を話した講演DVDは数千の医療機関で上映され、大きな反響を呼んだ。患者側も緊急の対応を要請できる〈早期対応チーム(RRT)〉、入院患者の医療参加を支援する〈入院日誌(ケア・ジャーナル)〉、医療従事者の心理ストレスを軽減する〈医療者への支援(ケア・フォー・ザ・ケアギバー)〉プログラム、〈看護師日誌(ナース・ジャーナル)〉、教育プログラム〈患者安全カリキュラム〉などさまざまなツールならびにプログラムを開発。全米各地の病院に導入をすすめている。その功績が称えられ『ウーマンズ・デイ』誌の「2010年 世界を変える50人の女性」に選ばれた。
[訳者]
奥田昌子(おくだ・まさこ)
京都大学大学院医学研究科修了、京都大学博士(医学)。現在は内科医、医療専門学校講師として勤務のかたわら、医学文献、医学書の翻訳に従事。患者安全分野の論文、ガイドラインの翻訳多数。訳書に『身体(からだ)が見える・疾患を学ぶ 解剖アトラス』(メディカ出版)など。
高山真由美(たかやま・まゆみ)
東京生まれ。翻訳者。共訳書にヨリス・ライエンダイク『こうして世界は誤解する』(英治出版)、訳書にアッティカ・ロック『黒き水のうねり』、サラ・ブレーデル『見えない傷痕』(ともに早川書房)、『成功する子 失敗する子』(英治出版)など。