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フェアトレードのおかしな真実――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た

フェアトレードのおかしな真実――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た

  • ¥1,980
    単価 あたり 
税込

コナー・ウッドマン(著), 松本裕(訳)

価格 1,980円(税込)
頁数
判型・製本 四六判 上製
発売日 2013/08/20
ISBN 9784862761590
発行 英治出版

内容紹介

身近にあふれる「人と地球にやさしい」は
本当に世界を良くするのだろうか?


中国の組み立て工場(主な製品はiPhoneやiPadなど)、
本当の意味を成していない認証ラベル(環境保全やフェアトレードなど)、
死と隣合わせのコンゴの鉱山(その鉱石は私たちのPCやスマートフォンの中にある)……

「このコーヒーを飲めば、アフリカの貧しい人が救えます」
「このアクセサリーを買えば、恵まれない子どもたちが学校に通えます」
……信じてもいいのだろうか?

複雑で、簡単には見きれないサプライチェーンに疑問を抱き
世界一周の旅に出たジャーナリストが直面した
誰も知らない驚きの真実。


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私は、本当にこうした農家の暮らしを改善しているのだろうか?
彼らは本当に有利な取引ができているのだろうか?
特定のコーヒーを買うことでだれかの暮らしを改善することなど、
そもそも可能なのだろうか?
再びロゴのことを考え、あのキャッチコピーはひょっとすると
「第三世界の生産者にとって、より有利な取引にしようと試みている」
と言ったほうが正確なのではと思った。
そして、何かが成されているという事実に、
いいことをしたような気になっている自分にも気付いた。

――「はじめに」より

目次

1 死ぬほど獲りたい―ニカラグア・ミスキートコースト
2 エコに熱心―イギリス・倫理的な市場
3 陶器ショップに迷い込んだ暴れ牛―中国・珠江デルタ
4 ゴム印を押されて―ラオス・ルアンナムター
5 虚報の鉱山―コンゴ・南キヴ
6 おかしなケシ―アフガニスタン・ルバートサンギ
7 DIY 自分でやる―タンザニア・キリマンジャロ
8 綿と折り合う―コートジボワール・北部の反逆者

著者

[著者]
コナー・ウッドマン(Conor Woodman)
英国TVキャスター、ジャーナリスト。ナショナルジオグラフィックの番組「Scam City」のホストを務め、世界中で取材を行う。本書において、英国で最も優秀な政治に関わる文書に贈られるオーウェル賞を受賞。

[訳者]
松本 裕(まつもと・ゆう)
米国オレゴン州立大学農学部卒。小学校時代の4年間を東アフリカのケニアで、大学卒業後の2年間を青年海外協力隊員として西アフリカのセネガルで過ごす。帰国後より実務翻訳に携わり、その後2009年に初の訳書『アフリカ 動きだす9億人市場』を上梓。他の訳書に『世界で生きる力』『世界を変える教室』『私は、走ろうと決めた。』(以上、すべて英治出版)などがある。