「社会を変える」を仕事にする――社会起業家という生き方
駒崎弘樹(著)
価格 | 1,540円(税込) |
頁数 | 256頁 |
判型・製本 | 四六判 並製 |
発売日 | 2007/11/05 |
ISBN | 9784862760180 | 発行 | 英治出版 |
内容紹介
その小さなアクションが、世界を変える!
元ITベンチャー経営者が、東京の下町で始めた「病児保育サービス」が全国に拡大。「自分たちの街を変える」それが「世の中を変える」ことにつながった。汗と涙と笑いにあふれた、感動の社会変革リアル・ストーリー。
目次
プロローグ
第1章 学生でITベンチャー社長になっちゃった
「先輩、社長になってください」
大人と肩を並べて
目指せ株式公開
自分はヒルズ族になりたいのか?
温泉で体育座りして自己対話
「失われた十年」に青春時代を過ごした世代の社会観
個人主義の国アメリカの共同体主義
異国で見る母国の哀しさ
「社会の役に立ちたい」なんて
社会の役に立てるのは、政治家? 官僚? ボランティア?
第2章 「社会を変える仕事」との出会い
アメリカのNPOにはCEOがいた!
事業化するNPOたち
子どもを看病したら、クビになった
実は地域に育てられていた自分
さよならITベンチャー社長
第3章 いざ、「社会起業家」!
野郎の後輩とともにチーム結成!
おばちゃんからキレられる日々と「コップのなかの嵐」
企画書を書けばお金がもらえる?
商店街語・政治家語・公務員語
ニーズはあるのに、サービスはない
ネクタイとスーツから、Tシャツとジャージへ
日本を象徴する「補助金のジレンマ」
「成り立つモデル」を考えよう
第4章 大いなる挫折
ちょろいぜ、社会起業
区長の一言でおじゃん
「金返せ」とキレる企業の社会貢献部
泣きっつらに失恋
「君は本当は何をしたかったの?」
第5章 世の中のどこにもないサービスを始める
「松永のおばちゃん」方式
ありえないお金のいただき方
地方から「留学」してきた学生
年収一〇〇〇万円のコンサルタントが仲間に
こどもレスキュー隊員をゲットせよ
第6章 「地域を変える」が「社会を変える」
社会事業のサービスイン
マスコミ・メディアに踊る「病児保育」の文字
弁護士・行政マン・大手人事課長、続々と「プロボラ」に
銀行の内定を蹴ってフローレンスに就職
号泣! フローレンスのおかげで正社員になれた
病児保育を「食える仕事」に
迷惑がる自治体行政マン
国にパクられるという栄誉?
全国の団体とノウハウを共有しよう
社会の「構造」を変革する
アメリカの社会起業家たちと日本の社会起業家ムーブメント
足下より革命を起こせ
エピローグ
付録
社会起業家、ソーシャルベンチャーに興味を持った方への次なるステップ
日本の主なソーシャルビジネスリスト
参考文献リスト
謝辞
著者
駒崎弘樹(こまざき・ひろき)
1979年東京都江東区生まれ。認定NPO法人フローレンス代表理事。慶応義塾大学総合政策学部在学中に、ITベンチャー社長になる。「病児保育問題」を知り、同大卒業後、NPO法人フローレンスを立ち上げる。2007年、Newsweek日本版「世界を変える社会起業家100人」に選出。2010年から待機児童問題に空き家を活用した「おうち保育園」を設立。このモデルが2013年「小規模認可保育所」として国策に採用。同年、内閣府「子ども・子育て会議」委員就任。 その他受賞歴として、2012年1月Great Place to Work 働きがいのある会社(従業員250人以下部門)第8位受賞、2013年4月第1回日経ソーシャルイニシアチブ大賞などを受賞。著書に『働き方革命』(ちくま書房)、『社会を変えるを仕事にする』(英治出版)、『社会を変えるお金の使い方』等がある。一男一女の父であり、子どもの誕生時にはそれぞれ2か月の育児休暇を取得。