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チョコレートの真実

チョコレートの真実

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キャロル・オフ(著), 北村陽子(訳)

価格 2,640円(税込)
頁数 384頁
判型・製本 四六判 並製
発売日 2007/08/24
ISBN 9784862760159
発行 英治出版
※2024年9月19日出荷分より、本体価格を1800円から2400円に変更しました。

内容紹介

世界で最も愛されるお菓子・チョコレート。その甘さの裏には、苦い真実がある。
カカオ生産の現場で横行する児童労働の実態や、巨大企業・政府の腐敗。今なお続く「哀しみの歴史」を気鋭の女性ジャーナリストが危険をおかして取材した、「真実」の重みが胸を打つノンフィクション。

カカオ農園で働く子供たちは、チョコレートを知らない

世界最大のカカオ豆の輸出国、コートジボワール。密林奥深くの村を訪れたカナダ人ジャーナリストのキャロル・オフは、カカオ農園で働く子供たちに出会う。子供たちは自分たちが育てた豆から何が作られるのかを知らない。自分に課された過酷な労働が、先進国の人々が愛するお菓子であることも、チョコレートが何なのかさえも。

マヤ・アステカの時代に始まるチョコレートの魅惑の歴史。そのなかで生まれ、今なお続いている、過酷な「児童労働」の実態と、巨大企業や政府の腐敗。その背景にある貧困と民族間対立。そして私たち先進国の消費者の行動は、この問題にどう関わっているのか?
本書は、この"世界で最も愛されるお菓子"の裏にある「苦い真実」を、さまざまな角度から明らかにする。

目次

序章 善と悪が交錯する場所
第1章 流血の歴史を経て
第2章 黄金の液体
第3章 チョコレート会社の法廷闘争
第4章 ハーシーの栄光と挫折
第5章 甘くない世界
第6章 使い捨て
第7章 汚れたチョコレート
第8章 チョコレートの兵隊
第9章 カカオ集団訴訟
第10章 知りすぎた男
第11章 盗まれた果実
第12章 ほろ苦い勝利
エピローグ 公正を求めて

著者

[著者]
キャロル・オフ(Caroll Off)
ジャーナリスト。ユーゴスラビアの崩壊からアフガニスタンでのアメリカ主導の「対テロ戦争」まで、世界で数多くの紛争を取材、報道している。アフリカ、アジア、ヨーロッパについてのCBCテレビ・ドキュメンタリーで数多くの賞を受賞。他の著作に、The Lion, The Fox And The Eagle(『ライオンと狐と鷲』)、The Ghosts of Medak Pocket: The Story of Canada's Secret War(『クロアチア・メダック村の亡霊―カナダPKO部隊の知られざる戦争』)。後者は2005年ダフォー賞を受賞。

[訳者]
北村陽子(きたむら・ようこ)
東京都生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。共訳書にS・ペレティエ『陰謀国家アメリカの石油戦争』(ビジネス社、2006年)、H・ジン「怒りを胸に立ち上がれ」(『自然と人間』2005年2月号)などがある。