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Book
持続可能な地域のつくり方――未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン

持続可能な地域のつくり方――未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン

  • ¥2,640
    単価 あたり 
税込

筧裕介(著)

価格 2,640円(税込)
頁数 424頁
判型・製本 A5変形判 並製
発売日 2019/05/07
ISBN 9784862762511
発行 英治出版

内容紹介

土(コミュニティ)、陽(ビジョン)、風(チャレンジ)、水(教育)。
地域の生態系をしなやかに再生する。

一過性のイベントやハコモノ頼みの施策ではなく、
長期的かつ住民主体の地域づくりはどうすれば可能なのか?
SDGs(持続可能な開発目標)の考え方をベースに、
行政・企業・住民一体で地域を着実に変えていく方法を
ソーシャルデザインの第一人者がわかりやすく解説。


科学的かつ実践的、みんなで取り組む地域づくりの決定版ハンドブック。

持続可能な地域には、4つの豊かな生態環境がある。
・土……つながり協働し高め合う「地域コミュニティ」
・陽……道を照らしみんなを導く「未来ビジョン」
・風……一人ひとりの生きがいを創る「チャレンジ」
・水……未来を切り拓く力を育む「次世代教育」
これらを備えた「持続可能な地域」を実現するための、
具体的・実践的な方法論を示すこと。それが本書の目的です。

目次

[パート1 知識編 地域の持続可能性とSDGsを理解する]

第1章 導入 SDGsと 地方創生
・SDGsとは
・地方創生とSDGs
・世界は全てつながっている

インタビュー1 国谷裕子氏「中山間地域が地球の未来のカギをにぎる」

第2章 現状認識 日本と地域の持続可能性実態
・地域課題を包括的に理解する
・SDGsイシューマップ:日本の55イシュー

インタビュー2 森雅志氏「都市の総合力が持続可能な地域をつくる」

第3章 提言 地域の生態系を再生する
・地域は生きている
・生態系を壊す負の連鎖構造
・再生に必要な4つの生態環境

技術1 地図を描く技術

[パート2 実践編 持続可能な地域づくりを実践する]

第4章 土 つながり協働し高め合う「地域コミュニティ」
・つなぎ、育む。豊かな土壌
・つながりが地域と住民にもたらすもの
・コミュニティを育む
・関係の質を高める対話
・行政の役割

技術2 対話の場をつくる技術

インタビュー3 川延昌弘氏「SDGsは未来を切り拓く最高のコミュニケーションツール」

第5章 陽 道を照らしみんなを導く「未来ビジョン」
・未来へ導く太陽
・ビジョンづくりのポイント
・1 想いと仲間を集める
・2 未来を語り合う
・3 ビジョンを表現する
・行政の役割

技術3 声を聴く技術

技術4 未来を表現する技術

6章 風 一人ひとりの 生きがいを創る「チャレンジ」
・小さな風が吹き続ける地域
・風を起こすために必要な2つのこと
・熱を生み、風を起こす場づくり
・行政の役割

技術5 問いを立てる技術

技術6 発想する技術

インタビュー4 山藤旅聞氏「SDGsは子どもたちの学びと社会をつなぐ窓」

第7章 水 未来を切り拓く力を育む「次世代教育」
・未来とつながる17本の川
・拡がる学習機会の地域格差
・弱体化する育の生態系
・激変する働く環境と必須スキル
・対話型デザイン教育を地域に
・SDGsとデザインが拓く市民教育
・行政の役割

エピローグ 地域にある真の「豊かさ」
・貨幣経済に依存しない豊かさ
・正しい時間で生きる豊かさ
・自分の仕事ができる豊かさ
・百姓として生きる豊かさ
・身体と技術を使いこなす豊かさ

著者

[著者]
筧裕介(かけい・ゆうすけ)
1975年生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京工業大学大学院修了。東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。2008年ソーシャルデザインプロジェクト issue+designを設立 。以降 、社会課題解決のためのデザイン領域の研究 、実践に取り組む 。日本計画行政学会・学会奨励賞 、グッドデザイン賞 、竹尾デザイン賞、カンヌライオンズ(仏)、D&AD(英)、他受賞多数 。著書に『ソーシャルデザイン実践ガイド』『人口減少×デザイン』(単著)、『地域を変えるデザイン』『震災のためにデザインは何が可能か』(共著・監修)など。