0
Book
私は、走ろうと決めた。――「世界最悪の地」の女性たちとの挑戦

私は、走ろうと決めた。――「世界最悪の地」の女性たちとの挑戦

  • ¥2,090
    単価 あたり 
税込

リサ・シャノン(著), 松本裕(訳)

価格 2,090円(税込)
頁数 384頁
判型・製本 四六判 並製
発売日 2012/10/10
ISBN 9784862761262
発行 英治出版

内容紹介

救いたい人たちがいる
たとえ世界が目を背けても

ルワンダの悪夢 は隣国コンゴで続いていた……。
第二次大戦以降もっとも多い540万人の死者を出し、
今なお暴力の嵐が吹き荒れるアフリカ大陸の奥地 。
そこには虐げられた無数の女性たちがいる。
蔓延する性暴力、偏見と孤立、絶望的な貧困、民兵の脅威……。
繰り返される悲劇を止めるべくたった一人で立ち上がった著者が、紛争地で見た真実とは。
想像を絶する運命に抗い、強く生きようとする女性たちの
哀しくも美しい姿を描いた心ゆさぶるノンフィクション。

目次

序文 ザイナブ・サルビ(ウィメン・フォー・ウィメン・インターナショナル代表)

コンゴの現実
1 コンゴの映像
2 真っ青な芝生
3 死はときに陣痛に似ている
4 単独走行
5 ミス・コンゴ
6 世界中の人たちにコーラを買ってあげたい
7 これこそが本物
8 思い出
9 私が泣くとき
10 ピーナツと少女
11 民兵は霧のかなたに
12 サトウキビ
13 遠くの友
14 私だけの姉妹
15 神様からの贈り物
16 ジェネローズ
17 バラカへの道
18 平和の解釈
19 奇妙な楽園
20 水、水
21 長い家路
22 オーキッド・サファリ・クラブ
23 ママ・コンゴ
24 エル・プレジデンテ
25 基準
26 幕間
27 さよならパーティー
28 理屈の終わるところ
29 かけらたち
30 狭間で
31 行方不明
32 塩
33 隠れた顔
34 フラハ
エピローグ

著者

[著者]
リサ・シャノン(Lisa Shannon)
《ラン・フォー・コンゴ・ウィメン》および《サウザンド・シスターズ》創立者。元写真プロダクション会社経営者。コンゴ民主共和国における紛争で500万人以上の犠牲者が出ていること、中でも女性たちが殺人・略奪・性的暴力の危機にさらされていることを知り、女性支援を目的として《ラン・フォー・コンゴ・ウィメン》を開始。最初は30マイル(48キロ)をシャノン単独で決行し、2万8千ドルの寄付を集める。その後活動は国際的に広がり、現在まで100万ドル以上の寄付、6万人以上の女性や子供たちを直接支援している。 2006年には『ランナーズ・ワールド』誌による「ヒーロー・オブ・ランニング」に選出され、コンゴ問題を知るきっかけになった『オプラ・ウィンフリー・ショー』にヒラリー・クリントンやニコラ・クリストフらと共に出演した。2007年と2008年にコンゴを訪問。紛争被害にあった女性たちの証言を収集して本書を執筆。出版を機に、暴力を止める活動を支援および提言を行うプロジェクト《サウザンド・シスターズ》を開始。コンゴと同様に女性が危機にさらされているソマリアの女性たちへの支援も行っている。オレゴン州ポートランド在住。

[訳者]
松本裕(まつもと・ゆう)
1974年生まれ。米国オレゴン州立大学農学部卒。小学校時代の4年間を東アフリカのケニアで、 大学卒業後の2年間を青年海外協力隊として西アフリカのセネガルで過ごす。帰国後より実務翻訳に携わる。 訳書に『アフリカ 動きだす9億人市場』『世界で生きる力――自分を本当にグローバル化する4つのステップ』『世界を変える教室――ティーチ・フォー・アメリカの革命』(以上、英治出版)などがある。