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フージーズ――難民の少年サッカーチームと小さな町の物語

フージーズ――難民の少年サッカーチームと小さな町の物語

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ウォーレン・セント・ジョン(著), 北田絵里子(訳)

価格 2,420円(税込)
頁数 416頁
判型・製本 四六判 上製
発売日 2010/02/01
ISBN 9784862760623
発行 英治出版

内容紹介

米国ジョージア州の小さな町で、一つの少年サッカーチームが生まれた。

生まれも人種も、言語も異なる選手たちの共通点は、難民であること。

イラク、コソボ、リベリア、スーダン……
それぞれ哀しい記憶をもつ少年たちと、彼らを恐れ、排除しようとする住民たち。はりつめた空気の中で試合が始まる。

それは田舎町を襲った激しい混乱と、変化と再生へのキックオフだった。――

気丈な女性コーチと少年たち、町の人々の人生模様を織り交ぜながら、だれにとっても、どんな場所にでも生まれうる世の中の裂け目と、それを乗り超えていける人間の強さを描く。全米の共感を呼んだノンフィクション。

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目次

第1部 変化(ルーマ
ベアトリスと息子たち
小さな町…大きな心 ほか)
第2部 新しい季節(フージーズの一員になりたい!
自分で解決すべし
崩壊 ほか)
第3部 ひとめぐり(王さまはだれだ?
ブルー・スプリングズとの対決
決別 ほか)

著者

[著者]
ウォーレン・セント・ジョン(Warren St. John)
ニューヨーク・タイムズ紙の記者をつとめるかたわら、ニューヨーク・オブザーヴァー紙、ニューヨーカー誌、ワイアード誌、スレート誌などに寄稿している。2004年に上梓した初めての著書Rammer Jammer Yellow Hammer: A Journey into the Heart of Fan Mania(未訳)は、スポーツ・イラストレイテッド誌の年間ベストブックの一冊に選ばれ、クロニクル・オブ・ハイアー・エデュケーション誌の大学スポーツをテーマとした優良図書リストの第1位を獲得した。2冊目の著書となる本書は2009年4月21日に全米で刊行され、日本をはじめ、イギリス、オランダ、ドイツ、イタリア、中国での出版も決定している。アラバマ州バーミングハム生まれ。ニューヨーク市のコロンビア・カレッジ卒。妻のニコールとともにニューヨークに在住。

[訳者]
北田絵里子(きただ・えりこ)
1969年、大阪生まれ。関西学院大学文学部フランス文学科卒。英米文学翻訳家。訳書にブルース・チャトウィン著『ソングライン』(英治出版)、ロバート・ゴダード著『遠き面影』(講談社文庫)がある。雑誌『ミステリマガジン』(早川書房)で洋書紹介のコラムなども手がけている。