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ゼロから考える経済学――未来のために考えておきたいこと

ゼロから考える経済学――未来のために考えておきたいこと

  • ¥2,420
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リーアンアイスラー(著), 枝廣淳子(解説), 中小路佳代子(訳)

価格 2,420円(税込)
頁数 384頁
判型・製本 四六判 上製
発売日 2009/11/02
ISBN 9784862760579
発行 英治出版

内容紹介

人間を幸せにする経済システムとは?

市場経済の枠を超え、地域・家庭・自然を含めた視野で私たちの「経済」を問い直す画期的な経済論。

この世界で私たちが、そして子供たちや将来の世代が豊かな暮らしをつづけていくために、経済はどうあるべきなのか? 今の経済・社会について、何かがおかしいと思うなら、これまでの常識にとらわれず、ゼロから考えてみればいい。生活と人間性に根ざして構想された、まったく新しい経済の見方。


このままの経済システムでは地球も私たちも破綻は避けられないとしたら、経済システムを変えるために、私たち一人ひとりには何ができるのだろう? ……私たち一人ひとりが何を考え、何をすればよいかを考えるための導きと励ましを送り続けてくれる本書を、私はきっとこれから何度も読み返すことになるだろう。

――枝廣淳子(環境ジャーナリスト)[解説より]

目次

序章 より良い世界のための経済学
第1章 新しい経済学が必要だ
第2章 視野を広げて見る経済システム
第3章 思いやりは金銭的にも利益になる
第4章 経済のダブル・スタンダード
第5章 すべてをつなげて全体像をつくる
第6章 支配の経済システム
第7章 パートナーシップの経済システム
第8章 科学技術、仕事、脱工業化時代
第9章 私たちは誰で、どこにいるのか
第10章 思いやりの革命

著者

[著者]
リーアン・アイスラー(Riane Eisler)
社会科学者、弁護士、社会活動家。オーストリアのウィーンで生まれ、ナチスの迫害を逃れてキューバへ亡命、後に米国に移住。カリフォルニア大学で社会学と法学の学位を取得し、同ロサンゼルス校(UCLA)で教鞭をとる。「思いやりの経済のための同盟」創設メンバー、世界芸術科学アカデミーおよびワールド・ビジネス・アカデミーの特別研究員。ダライ・ラマやデズモンド・ツツ大司教らとともに「グローバル・コンシャスネスとスピリチュアリティに関する世界委員会」の委員を務める。Macrohistory and Macrohistorians(Praeger Publishers, 1997. 未邦訳)において、ヘーゲル、アダム・スミス、マルクス、トインビーらとともに「偉大な思想家20人」に女性としてただ一人選出された。世界各地で講演活動を行うほか、企業や政府の顧問も務める。著書『聖杯と剣――われらの歴史、われらの未来』(法政大学出版局、1991年)は世界22カ国で翻訳されベストセラーとなった。

[訳者]
中小路佳代子(なかこうじ・かよこ)
津田塾大学学芸学部英文学科卒。ビジネス・経済分野の翻訳から、現在は主に環境分野の翻訳を手がける。主な訳書には、シンシア・イニオンス著『ザ・ストレージ・ブック』(河出書房新社)、ジュリー・モーゲンスターン著『ワーキングウーマンのための超整理法』(角川書店)、デヴィッド・スズキ著『グッド・ニュース――持続可能な社会はもう始まっている』(ナチュラル・スピリット)などがある。