書籍情報

『ゼロから考える経済学』

ゼロから考える経済学

未来のために考えておきたいこと

The Real Wealth of Nation

著者 リーアン アイスラー
解説 枝廣 淳子
訳者 中小路 佳代子
四六判 上製 384ページ 本体2,200円+税 2009年11月発行
ISBN10: 4-86276-057-0 ISBN13: 978-4-86276-057-9
ジャンル 政治・経済
キーワード 経済, 幸福, 経済学
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◆人間を幸せにする経済システムとは?◆

市場経済の枠を超え、地域・家庭・自然を含めた視野で私たちの「経済」を問い直す画期的な経済論。

この世界で私たちが、そして子供たちや将来の世代が豊かな暮らしをつづけていくために、経済はどうあるべきなのか? 今の経済・社会について、何かがおかしいと思うなら、これまでの常識にとらわれず、ゼロから考えてみればいい。生活と人間性に根ざして構想された、まったく新しい経済の見方。


このままの経済システムでは地球も私たちも破綻は避けられないとしたら、経済システムを変えるために、私たち一人ひとりには何ができるのだろう? ……私たち一人ひとりが何を考え、何をすればよいかを考えるための導きと励ましを送り続けてくれる本書を、私はきっとこれから何度も読み返すことになるだろう。

――枝廣淳子(環境ジャーナリスト)[解説より]

序章 より良い世界のための経済学
第1章 新しい経済学が必要だ
第2章 視野を広げて見る経済システム
第3章 思いやりは金銭的にも利益になる
第4章 経済のダブル・スタンダード
第5章 すべてをつなげて全体像をつくる
第6章 支配の経済システム
第7章 パートナーシップの経済システム
第8章 科学技術、仕事、脱工業化時代
第9章 私たちは誰で、どこにいるのか
第10章 思いやりの革命

著者:リーアン・アイスラー (Riane Eisler)

社会科学者、弁護士、社会活動家。オーストリアのウィーンで生まれ、ナチスの迫害を逃れてキューバへ亡命、後に米国に移住。カリフォルニア大学で社会学と法学の学位を取得し、同ロサンゼルス校(UCLA)で教鞭をとる。「思いやりの経済のための同盟」創設メンバー、世界芸術科学アカデミーおよびワールド・ビジネス・アカデミーの特別研究員。ダライ・ラマやデズモンド・ツツ大司教らとともに「グローバル・コンシャスネスとスピリチュアリティに関する世界委員会」の委員を務める。Macrohistory and Macrohistorians(Praeger Publishers, 1997. 未邦訳)において、ヘーゲル、アダム・スミス、マルクス、トインビーらとともに「偉大な思想家20人」に女性としてただ一人選出された。世界各地で講演活動を行うほか、企業や政府の顧問も務める。著書『聖杯と剣――われらの歴史、われらの未来』(法政大学出版局、1991年)は世界22カ国で翻訳されベストセラーとなった。

訳者:中小路 佳代子 (なかこうじ・かよこ)

津田塾大学学芸学部英文学科卒。ビジネス・経済分野の翻訳から、現在は主に環境分野の翻訳を手がける。主な訳書には、シンシア・イニオンス著『ザ・ストレージ・ブック』(河出書房新社)、ジュリー・モーゲンスターン著『ワーキングウーマンのための超整理法』(角川書店)、デヴィッド・スズキ著『グッド・ニュース――持続可能な社会はもう始まっている』(ナチュラル・スピリット)などがある。

本書は21世紀を、人類再生の時代にしたいと(心のどこかで)考えている人には必読の「パラダイム転換」を促す警世の書、そして予言書です。

本書の中心テーマは、経済学の再構築で、それも、従来の経済学の拠って経つ「暗黙の前提」から見直す必要性を、説得力を持って示した上で、新たな経済学・経済システムのモデルを提供してくれています。

例えば、「利己的」であることがそのまま「合理的」であるといった暗黙の前提や、ある特定の支配・被支配の関係を変えるためには、別の支配・被支配の関係を作り出す必要があるといった暗黙の前提の古臭さを指摘し、それに替わる創造的(しかし、自然で容易に受け入れられる)考え方を提示しています。

人間関係の基本を、助け合い、相互に依存する「優しい」関係と捉え直すことで、経済そのものの枠組みさえ変ってくるという驚くべき事実や、支配・被支配の関係が永久に不変であるとの前提を捨て、お互い同士を尊重する「パートナーシップ」による関係を基にした世界観を共有することで、「幸せ」を追求する経済や政治が可能になるシナリオに感動しない人はいないはずです。

経済学のモデルとしてアイスラー博士が提案しているのは、資本主義や社会主義、共産主義を超えた「優しい経済学」を創り出すことです。

より具体的には、次の6分野を対象とする経済学が誕生して初めて、21世紀に相応しい経済学だと言えるのではないか、という提案です。

   中核分野    家事経済
   第二分野    無報酬の地域(コミュニティー)経済
   第三分野    市場経済
   第四分野    違法経済
   第五分野    政府経済
   第六分野    自然経済

広島市では今年、これからの10年を考える市の基本構想・そして基本計画の中にパートナーシップの考え方、そしてパラダイムの転換の必要性を取り入れました。

新たな時代を創りたい人のためには必読の書です。既得権を守れば良ることにしか関心のない、頑迷固陋な人々にこそ読んで貰いたいのですが。

――広島市長 秋葉忠利

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