|
カタリバの第一印象は? | |
|
驚くことばかりでした。カタリバを作った若い2人の女性が、 こんなにも真剣に世の中や子どもたちの行く末を心配していることに驚きました。 しかも、高校生たちをいきいきさせるという結果を出しているわけですね。 子どもたちは大丈夫か、どうしてこんなになってしまったんだ、 という嘆きの声は聞こえてきても、それに対して何か行動を起こしたり、 しかも新しい何かを生み出すような取り組みの例はあまり聞こえてこない。 しかも、彼女たちはお金がない中で奮闘してきた。 「予算や権限をたくさんもっているはずの人たちは、 これまでいったい何をしてきたんだろう」とも思いました。 もっともっと彼女たちを応援してあげてほしい、支援してあげてほしい、と。 また、「冷めている」と言われる大学生たちが、 カタリバを通じて、とても熱くなっていく姿にも驚きました。 こんな若者たちの姿もあるんだ、と発見をさせてもらえた。 若者たちの「無気力・無関心・無感動とか勝手に決めつけんなよ!」という 無言の反論も感じました。人は、本当にちょっとしたことで変われるんです。 これから日本が目指すべき新しい世の中のヒントを教えてもらえた気がしました。 | |
|
最初にカタリバの現場=「カタリ場」に行ってみてどうでしたか? | |
|
| |
|
カタリバの今村さん、竹野さんをはじめたとした カタリバ職員の印象は? |
|
|
今村久美さん
「極めて熱い。一方で極めて醒めてもいる」、そんな相反する印象をもちました。「10年間、本当にいろいろな苦労があったんだろうな」、話を聞く前から何となくそうしたことを想像していたんですが、とにかく感じたのは、真面目に真剣に心から社会のことを考えているということです。それこそ2人とも、一流企業に入ってバリバリ仕事をして、たくさん給料をもらっていてもおかしくないような人たちです。にもかかわらず、その道を選ばずに、食うや食わずの時代を長く続けられていた。お会いしてみて「こういう人たちを不幸にしてはいけない」、そんな風にも思いました。今村さんは、秘めた熱い思いを的確な言葉にできる人だと感じました。質問に対して、見事に期待するお話が帰ってくる。お話が本当にお上手です。また、竹野さんのインタビューの最後には、「どれだけ周囲の人に感謝しているか」、そんな思いが伝わってくるエピソードがあって、こちらにもぐっと胸に迫るものがありました。職員のみなさんは、とても礼儀正しくて、親切な方々でした。きっといつも、優しい目線で人を見ておられるんだろうな、と感じられる温かい人たちです。
![]() 竹野優花さん
| |
|
カタリバのもつ意味はどんなものだと思いますか? | |
|
| |
|
この本をどんな方に読んでほしいですか? | |
|
たくさんの大人に読んでほしいです。教育関係の仕事をされている方、NPO法人を立ち上げようと考えている方、子どもを持つ親はもちろん、経営者や企業の管理者、若いビジネスパーソンの方々にも読んでほしい。ビジネスの世界にいる方々は、いずれは社会人になる、つまりは自社の社員や顧客となる今の高校生・大学生の姿を本質的に捉えておくべきだと思います。今の高校生たちが実はものすごく苦しんでいる実態は、私にとっても衝撃的なものでした。若者たちが苦しんでいる要因を知り、さらには機会さえつくれば自律的に動き、輝く存在であることを知るべきです。自分の思い込みやメディアの報道から若者に勝手にレッテルを貼ってはいけない。若者が熱くなれないのは、こちら側にも責任があることを認識するべきだと思います。たくさんの生身の若者に接して、ちゃんと彼らを知らなければならない。私自身もそうした反省の気持ちをもちましたし、この本には、間違いなく、そのためのヒントが詰まっていると思います。 | |
|
カタリバのやっていることは大人にとっても 意味があることでしょうか? |
|
|
会社の組織内では、間違いなくコミュニケーション不足が発生しています。「うちはそんなことはない」と言い切れる経営者、社員は少ないでしょう。カタリバのやっていることや開発した手法は、職場や家庭の場であっても同じように役に立つと思います。“ナナメの関係”のコンセプトは多くの会社が導入している「メンター制度」に通じるものですし、若手の育成や早期離職防止の取り組みのために同様のしくみを取り入れたい企業にとってヒントになると思います。同様にカタリバの組織の作り方やボランティアに大きな権限を与えるマネジメント手法もたくさんの組織にとってヒントとなるのではないでしょうか。 | |
|
社会起業・NPO経営の側面からみたカタリバとは? | |
|
|