世界最悪の紛争地域・コンゴ東部で、
人々のために尽力する日本人女性がいます。

現代世界における最悪の紛争地域といわれるコンゴ民主共和国。この国では長い独裁政権が終わった1990年代以来、歴史的な部族対立、金や石油など天然資源をめぐる対立、反政府勢力の武装蜂起、周辺各国の介入などにより激しい紛争が生じ、きわめて不安定な情勢が続いています。1998年からの紛争で540万人が死亡、医療不足が深刻で、9割以上の人々が病気や飢えで亡くなっています。

反政府勢力と政府との武力衝突は2009年の停戦合意の後もなくならず、東部地域では今なお殺戮や強姦が横行しているとも言われています。中央政府(首都キンシャサ:同国西部)の統治は東部には十分に及んでおらず、危険と腐敗が甚だしいため、各国政府・大使館、国際機関の支援もほとんど届きません。

そんな中、37年間にわたって現地の病院で働いている日本人女性がいます。石田勝子さん、宮城県出身。医療技術を学んでいた20歳のころ、通っていた教会とかかわりのあった宣教師の義弟が1964年のコンゴ動乱のなかで殺害されたのをきっかけにコンゴ(当時ザイール)へ。東部ニャンクンデの福音医療センターで「天職」に出会いました。

かつては「コンゴの宝石」と呼ばれた医療センターも、ここ十数年の騒乱と無縁ではいられず、2002年の騒乱では患者・職員が多数殺害され、石田さん自身も2004年に暴漢に襲撃され負傷。それでも自身の「使命」のために仕事をつづけ、医療検査技術の教官としてこれまでに500人以上の現地人材を育成、同国の医療普及に大きく貢献されています。