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ダーク・スター・サファリ――カイロからケープタウンへ、アフリカ縦断の旅

ダーク・スター・サファリ――カイロからケープタウンへ、アフリカ縦断の旅

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ポールセロー(著), 北田絵里子(訳), 下村純子(訳)

価格 3,080円(税込)
頁数 696頁
判型・製本 四六判 上製
発売日 2012/01/17
ISBN 9784862760685
発行 英治出版

内容紹介

それは旅というより、姿を消しつづける行為であり、
〈暗黒星の彷徨=ダーク・スター・サファリ=〉にほかならない。

チャトウィン『ソングライン』、ブーヴィエ『世界の使い方』に続く、
「オン・ザ・ムーブ」シリーズ第3弾。
アフリカの光と闇の奥をめざして、サファリをつづける。 スワヒリ語の「サファリ」とは「旅」を、 そして「音信不通になること」を意味する。

ハイエナ、象牙の密輸、ゴミ溜め、酷使されるロバ、
丸石敷きの路地にある剥き出しの汚水溝、
薄暗い小屋へ客を誘いこむ暗い目をした女……
セローがアフリカの地で見出した、西洋近代とはちがった 「世界のあり方」とは?

原著 Dark Star Safari: Overland from Cairo to Cape Town

目次

逃避
世界の母―エジプト
ナイル川を行ったり来たり―エジプト
オムドゥルマンのダルウィーシュ―スーダン
ヌビアへのウサマ・ロード―スーダン
ジブチ鉄道でハラールへ―エチオピア
アフリカでいちばん長い道―エチオピア
強盗街道を行く―ケニア
リフト・ヴァレーの日々―ケニア~ウガンダ
コウモリ谷の旧友たち―ウガンダ〔ほか〕

著者

[著者]
ポール・セロー(Paul Theroux)
1941年4月10日、アメリカ合衆国マサチューセッツ州メドフォード生まれ。1963年、大学を卒業。平和部隊の訓練を受けたのち、イタリアのウルビノ大学でしばらく講師を勤め、その後マラウイへ赴く。マラウイでは教師として、ウガンダではマケレレ大学の講師として勤めた。1968年、シンガポール大学へ移り、3年間英語を教えた。この時期に短篇小説と新聞雑誌の記事のほか、Fong and the Indians やGirls at play、Jungle Lovers など多数の長篇小説を書く。1970 年代はじめに、妻とふたりの子供とともに英国のドーセットへ赴き、そこでSaint Jack を執筆、その後ロンドンへ移り住んだ。イギリスに居を構えていた17年のあいだに多くの小説と旅行記を上梓し、高い評価と支持を受ける。その後アメリカへ戻ったものの、いまなお広く旅をつづけている。著書に『ワールズ・エンド』(村上春樹訳、中央公論新社)、『ポール・セローの大地中海旅行』(中野恵津子訳、NTT出版)、『ゴースト・トレインは東の星へ』(西田英恵訳、講談社)がある。

[訳者]
北田絵里子(きただ・えりこ)
大阪府生まれ。関西学院大学文学部フランス文学科卒。英米文学翻訳家。訳書にブルース・チャトウィン著『ソングライン』 、ウォーレン・セント・ジョン著『フージーズ』(以上、英治出版)、ロバート・ゴダード著『遠き面影』、ロバート・ゴダード著『封印された系譜』(以上、講談社文庫)がある。

下村純子(しもむら・じゅんこ)
岐阜県生まれ。南山大学外国語学部英米科卒。損害保険会社勤務を経て、翻訳の道へ進む。