タラヤナの涙

11/5 23:00

間があいてしまいましたが、前回の記事から続いて神奈川県二つ目の用事は、妙蓮寺。

これはほんっっっっっっっとに楽しみにしていたイベント。このブログでも何度も紹介させていただいてきた本、「国をつくるという仕事」(英治出版)の著者、元世界銀行副総裁の西水美恵子さんの講演会です。

ここで綴るのは、講演会の内容ではなく、この日まで巻き起こった「想いの連鎖」の物語。

僕が西水さんを知ったのは、「国をつくるという仕事」を読んだ時。大好きな英治出版の本ということで、もはやそれだけで購買意欲(笑)。前評判もあったのだけど、「はじめに」を読んで、一気に本の中へ吸い込まれた。その先に綴られる短編集は、西水さんが訪れた各国で出会ったリーダーたちの物語。悪いエリート層のリーダーもいれば、心を震えさせてくれるような草の根で活躍するリーダーもいるが、どちらも一様に心の底に残る教訓を与えてくれる。

素晴らしきリーダー達から勇気をもらうのはもちろん、僕が感動してしまったのは西水さんのハートと行動。貧しい人々の家々にホームステイをし、貧困を実体験として知る努力、届かぬ声を代わりに届けるために政治家に戦いを挑む(西水さんの言葉を借りれば「喧嘩をふっかける」)姿勢、優しさと強さをの両方を強く感じた。

「草の根を歩け、民の声を聞け」

「この本を学びを一言で表すと?」と聞かれたら、僕はこう答える。TABLE FOR TWOを始めた当初から、わずかでも時間があれば徹底的に人に会いに行く方だったけど、まとまった時間をとって遠方まで同志達に会いに旅に行くようなことをし始めたのは、この本の影響だろうな、と思う。

今回の42日間の自転車の旅に出発してしまった動機として特に強かった箇所は、以前の記事でも書いた著書の中の「歩くタラヤナ」という一章。険しいヒマラヤ山脈の中、国中を自らの足で歩き、民に寄り添うブータン元王妃の物語。「歩くタラヤナ(菩薩観音)」は、王妃の国民からの呼び名だそう。僕の旅はタラヤナのように苦境にある人たちに寄り添う旅ではなく、世界の矛盾解消に向けて力強く活動する同志たちの火を更に大きくしに行くものではあったけど、終わらぬ山道や度重なるアクシデントに本気で帰りたくなった時(笑)も、止まらぬ力をくれたのはタラヤナの話だったと思う。

・・・と、このように大好きな本なので旅中もこのブログでしょっちゅう紹介していたのですが、なんとその記事を西水さんご本人が発見してくださり、コメントをつけてくださったのです・・・(泣)。一瞬ほんとに誰かのいたずらかと思いました(笑)。

そんなご縁からこの日のイベントを知り、感動のご対面&ご挨拶が叶ったのです。

イベント会場となった石堂書店の方々と、西水さん(左から2番目)、そして僕!!!(笑)手にもっている3冊は、自分のものと、母のものと、母の知り合いのもの。

ここまででもかなり奇跡的だと自分では思っているのですが、奇跡はまだ続きます。

西水さんにお会いして握手をさせていただいた時、こう言われたんです。

「あなた、ブログでタラヤナのこと書いてたでしょ?(以前書いた記事、「歩くタラヤナ」参照)あれを読んだときちょうどブータンにいて、タラヤナに会っていたからあなたの事を話したの。涙流しながら聞いていたわよ。」

僕はタラヤナから受けた感動を、そのまま言葉にしただけ。ただ、その発した言葉を・・・想いを拾ってくれる人がいて、信じられないことに海を越えヒマラヤを越え、王妃本人の元に届いたんです。

この感動は、ちょっと言葉にならない。

どんなに小さな声でも、発することに意味がある。好きなMr.Childrenの歌に「声」って曲があるんですね。その歌詞に、

別に巧くなくていい

声が枯れてたっていい

受け止めてくれる誰かが

その声を待っている

って部分があります。

受け止めてくれない人の方が多いと思う。一大学生が書いてるブログなんてほとんどの人がスルーするでしょ。それでも、たとえ一握りでも、微々たる声を聞いてくれる人がいる。今回みたいに、それを別の場所へ伝えてくれる人さえいる。

これからも発し続けたいし、誰かが発している声にも耳を傾けていきたい。

今回のご縁で、ブータンに手紙を書く事になりました。まだ書けてないのだけれど、じっくり想いを詰め込みたい。そこで発した言葉が、次に何を起こすのか。

楽しみです!

タラヤナの涙」への10件のフィードバック

  1. もりたか

    ゆーやさん
    なんかすごいことになってきましたね!!!

    人との出会いってすごいですね!!!

    まだまだ長い僕の大学生活、どこでどんな出会いがあるか分からないですが、今からすごい楽しみです。

    「国をつくるという仕事」今度読んでみます!!

    返信
  2. ganchankadoya

    いいエントリー。何度も読み返しました。
    この記事もきっと西水さんに届く。
    いつかブータンでバンジージャンプをしましょう!!

    返信
  3. ピンバック: 「TABLEのこちら側」 42日間、分かち合い(フォーツー)の旅報告会、本日 | 脱チキンを目指す「42日間、分かち合い(フォーツー)の旅」日記

  4. ゆーや 投稿作成者

    >もりたか
    コメントありがとう!!
    世の中、何が原因となって何が起こるか、分からないね。
    だからこそ、一つ一つの小さな行動を大切にしていきたいね。
    ぜひ読んでみてー!!

    >ganchankadoyaさん
    ありがとうございます。
    全てのきっかけは貴社にいただきました。
    でも、バンジーはしません・・・笑

    返信
  5. 西水美恵子

    ゆ~や君、
    おっす!笑
    はやく「本書き」してくださいな!
    作法なんかわからんで当然や。うちが直してあげるさかい、心配せんといて~な。
    大事なのは中味、作法やあらへんし。
    タラヤナは「うやうやしくされるの嫌いな人」どす。大当たり!爆笑
    西水@British Virgin Islands

    返信
    1. ゆーや 投稿作成者

      西水さん

      お、お待たせしてしまって申し訳ないどす!!!
      タラヤナの性格、大当たりでホッとしました。

      24時間以内にお送りいたします!

      ゆーや

      返信
  6. ピンバック: 雷竜のいかずち | 脱チキンを目指す「42日間、分かち合い(フォーツー)の旅」日記

  7. ピンバック: 山形旅行記その1 「呼ばれて・・・」 | 脱チキンを目指す「42日間、分かち合い(フォーツー)の旅」日記

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