眩し過ぎる光に照らされた世界は、全てが黒く見えた。
あんなに白かった雲でさえ。
人もまた、光を放つ。
時に、強過ぎる光を。
正面から浴びた者の目を眩ませているとも知らず。
光は、彼を、彼女を、影に変えた。
・・・
僕は、後ろからそっと照らせる人であれたらと思う。
誰のおかげかなんて分からなくてもいい。
本当は分かって欲しい自我を抱えながらも。
月明かりほどの優しさで。
灯りのない夜道を行く旅人の、
足元の一歩先を照らせるように。
そういえば、チャリ旅中も同じようなことを書いてました↓
チキン通信(MFC):第1号 『光の照らし方』
http://eijipress.co.jp/chicken/?p=400