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ラーニング・レボリューション――MIT発 世界を変える「100ドルPC」プロジェクト

ラーニング・レボリューション――MIT発 世界を変える「100ドルPC」プロジェクト

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ウォルター・ベンダー(著), チャールズ・ケイン(著), ジョディ・コーニッシュ(著), ニール・ドナヒュー(著), 松本裕(訳)

価格 2,310円(税込)
頁数
判型・製本 四六判 上製
発売日 2014/05/12
ISBN 9784862761767
発行 英治出版

内容紹介

すべての子どもが1人1台
パソコンを手にしたら
この世界はどう変わるだろう。

「100ドルのパソコンをつくってみせる」。まだタブレット端末やネットブックが普及していない時代、
たった100ドルで地球のどんな場所でも使える最強のパソコンを貧困国の子どもたちへ届けようと、MITメディアラボでスタートしたプロジェクト、
「OLPC(=One Laptop Per Child (すべての子どもにパソコンを) )」。

このパソコンは、どんな環境で暮らす子どもでも使えるタフなつくりで消費電力も最大僅か2Wだが、ただパソコンとして優れているだけではない。
搭載の学習ソフトでは、教師に教わる受け身な「勉強」ではなく、自らプログラムをつくったり友人同士で教え合う自発的な「学び」が体得できる。
OLPCのゴールは、途上国のすべての子どもたちにパソコンを配ることではなく、彼らの学びを促進して彼らが社会変革を起こすようになることなのだ。

構想から約50年、世界60か国に広がる「OLPC」。
子どもたちの学びをもっと楽しく、もっと自由に、生き抜く力を得るために――

目次

PartI OLPCの誕生
1. OLPCの成り立ち
2. 100ドルのパソコンをつくる

PartII アイデアから成果まで
3. 「シュガー」で学びを促進する
4. 青いバナナを売る
5. 倉庫から校舎まで
6. 魔法でもなければ超高速でもない

PartIII そしてこれから
7. OLPCの現在を未来
8. 行動を起こそう!

Case Study
Case1. カンボジア、10年後
Case2. 上から変化を促進する――ペルーとウルグアイのOLPC
Case3. OLPCアメリカ
Case4. 未来へのビジョン――ルワンダのOLPC
Case5. 小さくはじめる利点――ニカラグアとパラグアイのOLPC

著者

[著者]
ウォルター・ベンダー(Walter Bender)
OLPC共同設立者。子どものための学習ソフト製品の非営利プロジェクト「シュガー・ラボ」の設立者兼エグゼクティブ・ディレクター。過去にMITメディアラアボの所長を務める。

チャールズ・ケイ(Charles Kane)
OLPC協会理事。過去に同協会のCFO、CEOを務める。MITスローン経営大学院では国際財務・ソーシャルアントレプレナーシップの上級講師を、ほか多くのIT企業の役員も務める。

ジョディ・コーニッシュ(Jody Cornish)
社会変革コンサルタント、戦略家。社会改革を支援するベンチャー組織ニュー・プロフィットのパートナーを務め、新興市場に特化した社会経済開発コンサルティング会社ロードスター・インターナショナルを共同設立した。

ニール・ドナヒュー(Neal Donahue)
民間部門による国際開発の専門家。国際開発組織ケモニクス・インターナショナルの下、アフリカ北部でプロジェクトを率いている。また、コーニッシュと共にロードスター・インターナショナルを共同設立した。

[訳者]
松本裕(まつもと・ゆう)
米国オレゴン州立大学農学部卒。小学校時代の4年間を東アフリカのケニアで、大学卒業後の2年間を青年海外協力隊員として西アフリカのセネガルで過ごす。
帰国後より実務翻訳に携わり、その後2009年に初の訳書『アフリカ 動きだす9億人市場』を上梓。他の訳書に『世界で生きる力』『世界を変える教室』
『私は、走ろうと決めた。』『フェアトレードのおかしな真実』(以上、すべて英治出版)などがある。